NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年06月10日 (火) | 編集 |
第62回

「ふじちゃんが … とにかく大変だ、早く来てくれちゃあ!」

大慌てのリンに家へ呼び戻されたはなが目にしたのは、見知らぬ女性と対峙するふじの姿だった。

「 … どなた?」

「お父の … 女じゃ」


< さて、お父の女は、ふじに何を言いにきたのでしょう? >

* * * * * * * * * *

ふじは、敵意をこめた眼で女性をにらんでいるが、女性の方は薄笑いを浮かべていてどこか余裕さえ感じられた。

周造は難しい顔で座っている。

何故かリンと、教会の図書室から戻って来た朝市まで板の間に腰かけて様子をうかがっていた。

はながお茶を出すと、女性は口を開いた。

「お母さんと違って気が利くのね、はなさん」

「 … 何で私の名前をご存じなんですか?」

「吉平さんがいつも自慢してたんですよ ~

娘のはなは東京の女学校を出て、英語もしゃべれるって」


ふじとはなは顔を見合わせた。

「あの … うちの父とは、何処で知り合ったですか?」

「新潟で知り合って、しばらく一緒に過ごしました」


臆面もなく言った。

「あ、あの … 一緒にというのは?」

「まるで夫婦のように」


にこりと笑ってみせた。

「てっ?!」

* * * * * * * * * *

「吉平さんは新潟を去る時、こう言いました。

『必ずサダさんを迎えに来るから』って … 」


目を丸くする一同。

「父がですか?!」

「ええ、こうも言いました。

『山梨に置いてきた古女房とは別れるから、一緒になろう』と」


ふじはよろよろと立ち上がると、水瓶に駆け寄った。

気持を落ち着かせるために柄杓で水をすくって口に含んだ。

「それから私、ずっと待ってたんですけれど、寒くなるとぬくもりが恋しくて … 」

「 … ぬくもり?」

「ええ、お嬢さんの前で何ですけれど … 吉平さんのぬくもりが恋しくなって、こっちから迎えに来ちゃいました」


サダは、のろけ話でもするように楽しそうに話した。

* * * * * * * * * *

「ほんな話、うちの人からいっさら聞いてねえです。

人違いじゃねえですか?

ほんな … うちの人に限って、ほんなこと … 絶対に信じれんねえ」


サダにそう言い切ったふじだが、明らかに動揺している。

すると、リンが前にしゃしゃり出てきた。

「ほうだよ ~ 

吉平さんは肝心な時にいっつもうちに居ねえし、4年間も家族ほっぽらかして音沙汰なかったし、いろいろ問題のある婿殿だけんど …

ふんだけんど、ふじちゃんのこと裏切るようなこんだけはするわけねえ!」


周造もうなずいている。

「でも確かに吉平さんはそう言ったんです」

サダも少し強い口調で言い返すと、自分の髪から白い櫛を取って、ふじたちに見せた。

「この櫛も吉平さんがくれました」

ふじに衝撃が走った。

「私によく似合うって … この櫛には俺の気持ちがこもってるって」

へなへなとその場に座り込んでしまった。

「お母?!」

* * * * * * * * * *

「それにしても、吉平さん遅いわね ~ よっぽどこのうち、居心地悪いのかしら?」

サダは立ち上がると、戸を開けて、外の景色に目をやった。

「 … そう言えば、『ふじさん』の話もしてくれたっけ」

「お父、お母のこと何て言ってたですか?!」

「違いますよ、あの『ふじさん』」


サダが指さしたのは富士の山だった。

「甲府から見えるのは、裏富士で、吉平さんの生まれ故郷の静岡から見えるのが、表富士だって教えてくれました。

いつかお前には、表側の富士山を見せてやるって … 」


* * * * * * * * * *

「バカっちょが!!」

今までずっと黙っていた周造が突然、聞いたことがないような大声を上げた。

一番驚いたのは、すぐ前に座っていたはなだ。

「こっちが表に決まってるら!」

富士山のことについては決して譲れない周造は、すっかり頭に血が上っている。

「しゅ、周造祖父やん、お、落ち着いてくりょう」

朝市が慌てて宥めたが、周造の怒りは収まらない。

「帰ってくりょう ~ 二度と来んでくりょう!」

周造に怒鳴りつけられても、サダは少しも怯まずに微笑みながら言ってのけた。

「また来ます」

うなだれたままのふじを尻目に家から出て行った。

* * * * * * * * * *

表に出たサダは、ちょうど行商から戻って来た吉平と鉢合わせした。

「あれ、サダさん?!」

「吉平さん!」


吉平の姿を見て、うれしそうに駆け寄るサダ。

その声を聞きつけて、はなとリンが慌てて外へ出てきた。

「 … どうしたんじゃ?」

「どうしたって ~ はるばる新潟から会いにきたに決まってるじゃない」


馴れ馴れしく吉平の腕を取った。

「お父 … 」

サダに腕を組まれて、吉平は能天気な顔で笑っている。

旧知の仲というのはウソではないらしい。

「じゃあ、吉平さん、また出直すわ」

「あれ、サダさん、もう帰るだけ?」


サダは、腕を解くと何処ともなく立ち去って行った。

その背中をポカンと見送る吉平。

「お父 … 」

「おう、はな、帰ったぞ」

「帰ったぞじゃ、ねえら?!」


吉平は、はなが何故目くじらを立てているのか分からない。

* * * * * * * * * *

「帰ったぞ ~ 」

いつもの調子で家に入っても誰ひとり出迎えはしない。

周造は不機嫌顔だし、ふじは立ち上げって背を向けてしまった。

「 … 皆どうしたでえ?」

「お父、さっきのサダさんって人何なの?」

「ああ、新潟でしばらく同じ木賃宿に泊まってただけんど」


まったく悪びれる様子はない。

「ほれだけじゃねえら?!」

「お父、本当のこと言って!!」


ようやく、皆が自分のことを怒っているのだと感づいた吉平は、朝市に訊いた。

「サダさん、何を言ったで?」

「 … おじさんと約束したって」


吉平は首をひねった。

「け、結婚 … 」

「てっ、結婚?!」


仰天する吉平。

* * * * * * * * * *

「ほんなことある訳ねえら ~

何でえ、皆ほんな話信じただけ?」


吉平は笑い出したが、他の者は誰ひとりにこりともしていない。

「バカ言え、サダさんにはちゃ~んと旦那がいるだ」

その言葉にハッとして、ふじは振り向いた。

「ふんだけんど、ほの旦那が荒くれもんでけんかっ早くってな ~

サダさんはいっつも、あっちこっち行って謝って … ほれでまた旦那に叩かれたりして、気の毒な身の上じゃん」

「お父、ほれじゃあ何もなかっただけ?」

「酒を一緒に飲んだこんはある」


バカ正直な吉平だった。

「酒の勢いで何かあったじゃないだけ?

… 洗いざらい白状しろし!」


リンが不審いっぱいの顔で問い質した。

* * * * * * * * * *

「う~ん 、酔っぱらった後のこたあ … 」

首をひねる吉平。

「ふんじゃあ、ふんじゃあ … 」

ふじはすがるような目で、吉平に迫った。

「 … あの、白くて高そうな櫛はなんでえ?」

「櫛?

… ああ、サダさん気に入ってくれたからなあ、ははははは」


パシッ!!

へらへら笑った吉平の頬をふじの平手が思いきり叩いていた。

「てっ … 」

「あんたみてえな男、もう愛想が尽きたじゃん!」


ふじは金切り声をあげ、吉平につかみかかった。

「出てってくりょう、出てってくりょう ~ 出てけ出てけ出てけ!」

「ちっと待ってくりょう … 違う、何かの間違えだ、ふじ」


弁解する余地も与えずに表に追い出すと、ぴしゃりと戸を閉じてしまった。

* * * * * * * * * *

ふじは戸の前に泣き崩れた。

「あの女といい、婿殿といい、とんでもねえじゃん!

塩まいとけし、塩!!」

「そうさな … 」


追い討ちをかけるリン。

「ふじちゃん、絶対許しちゃダメだからね」

表で耳にした吉平は戸に伸ばしかけた手を引っ込めた。

困った顔をして2、3歩歩き出すと、背中で戸が開く音がした。

「ふじ?!」

振り向くと、そこには鬼の形相の周造が塩の壺を抱えて立っていた。

「まだ居ただか?」

憤然と塩をまくと、ふたたび戸を閉ざしてしまった。

* * * * * * * * * *

家を追い出された吉平が頼ったのは、地主の徳丸甚之介だった。

「何でわしがおまんを泊めんきゃならんら?」

取り合わずに追い返そうとする甚之介に吉平はしつこく食い下がった。

「頼む、今晩ひと晩だけでいいから ~ うち追ん出されて行くとこねえら!」

「追い出されただとう?」


事の経緯を聞いた甚之介は吉平を家に上げた。

「 … 恩に着るじゃん」

「ほの新潟の女のところでも行かれちゃ、ますますふじちゃんが気の毒ずら」


甚之介は今晩だけだと念を押した。

「あの晩、酔っぱらってサダさんと … いやあ、ほんなことはねえと思うけんど … いや、ふんだけんど酔っぱらってたからな ~ いや、 参ったな思い出せねえ」

あやふやな記憶をたどってブツブツつぶやいている吉平に甚之介は、ひとり腹を立てている。

「どうしようもねえ男だと思ったけんど … 本当に許せん奴じゃん!」

「 … 何で徳丸さんは、ほんなに怒るだ?」

「うるせえ、黙って寝ろし!」


* * * * * * * * * *

一夜明けて … 尋常小学校、教務室。

「昨夜、お父何処え泊まったずら?」

朝市が知る由もなかった。

はなが心配しているのは、甚之介と同じようにサダと一緒ではないかということだった。

「心配だな … 」

「ほうだけんど、お母の気持ち考えたら許せねえじゃん」


はなやリン、女性陣は一様にふじの肩を持ち、吉平を責めているが … あの場に居た朝市は、吉平がウソ偽りを言っているようには見えなかったのも事実だった。

その時、ふと廊下に目をやった朝市は、硝子戸の向こうで帽子で顔を隠して手招きしている吉平を見つけた。

はなに気づかれないように廊下に出た。

声を潜めて尋ねた。

「どうするです、これから?」

「昨夜は徳丸さんちに泊めてもらったけんど … ほこも追い出された」


朝市の家に泊めてくれるよう頼んだが、リンはふじ以上にカンカンに怒っているらしい。

「はあ ~ 今夜は野宿するしかねえか」

秋も深まって、甲府は野宿するには厳しい季節になっていた。

* * * * * * * * * *

朝市が思いついた場所は、教会の図書室だった。

「牧師さんに許可貰ってきたです」

朝市は手にしていた毛布を吉平に手渡した。

「今日は泊っていいって」

「ほうか ~ ありがとうな、朝市」


毛布にくるまったが、寒さが身に染みる吉平だった。

図書室から出て行こうとした朝市の足が止まった。

後ずさりする前方から、荷物を背負ったはなが入ってきた。

「朝市 … 」

怒った顔をして朝市をにらみつけた。

「はな?!」

「 … どうして、ここが?」

「ふたりの来そうなとこぐらい分かるさ!」


頭隠して尻隠さず? … 学校の廊下でこそこそ話をしている様子をはなはしっかりと見ていたのだ。

はなが背負っていたのは吉平の行商の荷物だった。

それを無造作に床へと放りだした。

「お父、お母がもう帰って来なんでいいって」

< 秋深し、お父とお母の間もこのまま冷え切ってしまうのでしょうか?

… ごきげんよう、さようなら >

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