NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年06月11日 (水) | 編集 |
第63回

安東家を突然訪れたサダという女性は、吉平と結婚の約束を交わしたと言った。

「あんたみてえな男、もう愛想が尽きたじゃん ~ 出てってくりょう!」

< ついに、ふじが大噴火してしまいました >

ふじの逆鱗に触れて家を追い出されてしまった吉平。

朝市の計らいで何とか教会の図書室に泊まれることになったのだが … そんな企みもはなにはすっかりバレていた。

図書室に現れたはなは吉平の荷物を放り出すと告げた。

「お父、お母がもう帰って来なんでいいって … 」

* * * * * * * * * *

「おら、情けねえの通り越して悔しい … あの人が来た時、お母、最後までお父のこと信じて、『ほんなこん絶対ねえ』ってお父の肩持ってただよ!

『絶対間違いなんかねえ』って、お母にこぴっと言ってほしかった!」


はなは吉平に迫りそして責め立てた。

「お母はもう何年も、お父のこと信じて待っていたのに、傷つけるようなこんしてっ!」

吉平につかみかかって怒りに任せて何度も揺すった。

「はな、お父の話も聞いてくりょう!」

「いい訳なんか聞きたくねえ、お父のバカ!!」


吉平の鼻先で両手を振り回した。

「はな、冷静に話し合おう!」

見かねた朝市が宥めると、怒りの矛先が変わった。

「冷静に話し合うこんなんてねえ!

… そもそも、何で朝市はお父の肩持つでえ?」


はなににらまれて、朝市は一瞬怯んだ。

「ひ、人は … 誰でも、過ちを犯すもんずら」

「はあ?」

「お、おじさんのこと … 受持ちの生徒だと思って、考えてみろし」


はなは吉平の方を振り返った。

情けない顔をして毛布にくるまっている。

「 … 過ちを犯した生徒を受け入れ、いい方に導けるかどうかで、教師の器が決まるら?」

もっともらしいことを言ってはいるが、どこか取ってつけたようで無理があった。

「ほれとこれとは違う!

これだから男は信用できん!!」


* * * * * * * * * *

次の朝、はなは不機嫌極まりない顔で教務室にやって来た。

戸の開け閉めもどこか乱暴で、朝市が挨拶しても無視して目さえ合わせようとしない。

「どうしただ ~ ケンカでもしただか?」

不審に思った校長が尋ねたが、原因が原因だけに説明することを朝市が憚っていると、横から緑川がうれしそうな顔をして口を出した。

「聞いただよ ~

おまんの親父を訪ねて、えっれえ綺麗なおなごが来たらしいじゃん」

「てっ?!」


はなは朝市のことをにらみつけた。

「いやいや、おらじゃねえ!

うちのおしゃべりお母が … 」


緑川どころか、もう村中に知れわたっていると校長があきれ顔で言った。

「まったくおまんちは話題にこと欠かんな ~ 」

いくら校長の言葉だとしても、はなは面白くなかった。

* * * * * * * * * *

その時、小遣いの寅次が、学校に届いたはな宛ての郵便を渡しに来た。

差出人は … 福岡の蓮子だ。

仏頂面だったはなの顔がぱあっと明るくなった。

お互いの著書を交換したふたり、遠く離れていながらも『腹心の友』は復活していた。

急いで廊下に出ると、手紙を開封した。

蓮子の達筆な文字だ。

『はなちゃん、ごきげんよう。

“たんぽぽの目”出版おめでとう、ついに作家「安東花子」の誕生ですね。

このたび、娘の冬子を秀和女学校に入れることにいたしました。

あの、お懐かしい茂木先生に相談しながら、入学の準備を進めております … 』

「てっ?!」


はなは目を丸くした、蓮子に娘がいたことも初耳だった。

* * * * * * * * * *

その頃、蓮子は、黒川を屋敷に呼びつけていた。

「秀和女学校へ冬子さんを?」

「私は、あの学校で素晴らしい先生方と腹心の友にめぐりあったの」


冬子にもその人生の可能性を広げてほしい、秀和女学校ならそれは叶うと蓮子は語った。

蓮子からその話を聞いて、黒川が懸念したのは伝助のことだった。

「 … ご主人が許してくれますかね?」

「絶対に説得してみせます」


蓮子は自信ありげに微笑んだ。

* * * * * * * * * *

黒沢を呼びつけた目的は、冬子にダンスの手解きをしてもらうためだった。

蓮子は大広間に場所を移した。

昔は蓮子のことを母とは認めず、何につけ反抗的な冬子だったが、成長するにつれマナーも身につけ、いいつけにも割と素直に従うようになっていた。

「最初は先生に合わせて動くだけでもいいわ ~ 黒沢先生、お願いします」

黒沢は緊張している冬子の手を取り、蓄音機から流れる音楽に合わせてステップを踏み始めた。

冬子は黒沢にリードされて踊りながら、蓮子に尋ねた。

「何でこげなこつ?」

「あなたはこれから新しい時代を生きるレディになるのよ。

秀和女学校に行って、華族のお嬢様たちと堂々と胸を張ってお付き合いできるように、レディのたしなみを身につけておかなければね」


* * * * * * * * * *

最初は戸惑い気味に黒沢に合わるだけの冬子だが、踊り続けるうちに次第に楽しそうな笑顔を見せはじめた。

若いだけあって勘もいい。

「そう、その調子」

復縁の友との友情もよみがえり、冬子を秀和女学校に入学させるための準備に追われる日々。

蓮子にとって、嘉納家に嫁いできてはじめての充実感を感じる毎日だった。

* * * * * * * * * *

突然、音楽が軋むような音と共に止まった。

いつの間に帰ってきていた伝助が蓄音機を手で止めたからだ。

「こげなこつは、必要ない!」

「でも、これからの女性はダンスのひとつも踊れないと恥をかき … 」

「必要ない!!」


伝助は、蓮子の言葉を声を荒げて遮った。

広間に足を踏み入れて冬子の前に立った。

「冬子、いい見合いの相手が見つかったぞ。

銀行の頭取の息子ばい!」

「何ですって?!」


驚く蓮子に構わず話を続けている。

「近いうちに、先方と食事することになったき、いいな?」

「 … お父っちゃん」


冬子は何か言いたげに伝助の顔を見た。

「冬子さんが可哀そうだと思わないんですか?」

「何を言う?!

… 冬子の幸せを思っちょるきこそ、この縁談を持ってきたとやないか!」


* * * * * * * * * *

「冬子さんはそれでいいの?」

蓮子は冬子の手を取って尋ねた。

冬子は決して喜んではいない … しかし伝助に逆らう勇気もないのか。

「わしの言う通りしちょったら、間違いないき!」

「横暴です!」


にらみ合う伝助と蓮子、どちらも譲らない。

「お嬢様のこと、一番に考えて … どうか冷静に話し合ってください」

そう言い残して、黒沢は立ち去った。

* * * * * * * * * *

先に目をそらして、広間から出て行ったのは伝助だった。

蓮子は伝助の後を追った。

「あなたは卑怯者です。

私に隠れて縁談を進めるとは!」

「冬子んためを思うて決めたことたい、お前は口を出すな!」


前を見据えて、廊下を進む伝助に蓮子はしつこく食い下がった。

「冬子さんはまだ若いんです。

もっと教養を身につけて、自分の可能性を広げるべきです!」

「おなごんクセに学問やらせんでよかっ!

学のあるおなごはわしは好かん!!」


* * * * * * * * * *

足を止めた蓮子は、その場で大声で問い質した。

「じゃあ、何故私と結婚などしたんですか?!」

伝助も足を止めた。

「そら … 」

ゆっくりと振り向き蓮子を見つめた。

「惚れたとたい」

そう言うと蓮子の前まで戻って来た。

「見合いで会うた時、その … まあ … なんちゅうか … いわゆる … ひと目惚れっちゅうやつで … 」

ぶっきらぼうな言い方だが、いい歳をした伝助が照れていた。

* * * * * * * * * *

「ひと目惚れ?

… はじめて伺いました」


しかし、蓮子は怪訝な顔をして伝助を見ていた。

「お前、信じちょらんな?!」

ここまで言わせておいて … 喜ぶどころか疑心に満ちた目で見ている。

「信じろと言う方が無理です!

学のあるおなごは好かんと言ったその口で」

「ああ言えば、こう言う ~ 可愛げのないやつばい!」


可愛さ余って憎さは … 伝助は余計に腹が立ってきた。

「お聞きします!

あなたは私のどこを好きになったのですか?」

「お前の華族ちゅう身分と、そん顔たい!」


売り言葉に買い言葉だった。

必ずしも偽りではなかったが、決して口にするつもりはなかった言葉を怒りに任せて吐き出してしまった伝助だった。

「 … 身分と顔?」

それは彼が思っている以上に蓮子に与えた衝撃が大きい言葉だった。

「そんなの愛じゃないわ!

あなたは何ひとつ私を理解しようとなさらないじゃありませんか?」


蓮子は自分を棚に上げて夫を責めていることに気づいてはいなかった。

「黙らんか!」

一喝すると、左手で蓮子の両頬を挟んでつかんだ。

「 … お前の身分と顔以外、どこを愛せち言うとか?」

絞り出すような声で言った伝助の表情は怒りよりも悲しみに満ちていた。

そして、蓮子の瞳に憎悪の色を見て、その手を緩め、足早に立ち去って行った。

呆然と立ち尽くす蓮子 … 彼女はふたたび心を閉ざすのだった。

* * * * * * * * * *

安東家、朝食。

ふじは箸を持つ手を止め、気の抜けたようにぼんやりとしている。

吉平のことが許せずに追い出したのは自分自身なのだが、気になって気になって、何も手につかないのだ。

まったく食が進んでないのを見て、周造が気にかけて尋ねた。

「腹の具合でも悪いだか?」

そんな言葉さえ、ふじの耳には聞こえないようだ。

「ここの具合ずら … 」

はなは、胸を指してみせた。

「ああ、そうさな … 」

周造が納得すると、ふじはハッと気づいた。

「あ … いや、元気だ」

誰が見ても元気があるようには見えなかった。

* * * * * * * * * *

「ごっそうさん ~

畑はわしがやるから、ふじは休んどけし」


周造はひとりで野良仕事に出かけようとしている。

「この忙しい時に休んでなんか … 」

「いいから、ちょっくら休めし」

「お祖父やんひとりで大丈夫け?」


はなは働きづくめの周造のことも気になっていたが、反対に学校へ遅れると心配されてしまった。

* * * * * * * * * *

吉平は教会の図書室で何回目かの朝を迎えていた。

「おはようごいす」

朝一番に顔を出したのは朝市だ。

リンの目を盗んで、おむすびまで握ってきてくれた。

はなへの求婚どころか、口さえ利いてもらえない状況を作った張本人だが、放っておけない人のいい朝市だった。

「すまんな ~

ふじはまだ怒ってるずらか?」

「たぶん … 」

「ほうずらな ~ 」


余りにもあっさりとあきらめてしまう吉平。

「おじさん、おばさんとこぴっと話した方がいいですよ」

朝市に意見されて、吉平は頼りなくうなずいた。

* * * * * * * * * *

家の前まで戻って来た吉平は、窓の隙間から中を覗いた。

ふじがぼんやりとした顔でわら仕事をしているのが見えた。

話をするなら今しかない ~ そう思った吉平は戸に手を伸ばした。

が、気配を感じて振り向くと庭先に野良仕事から戻った周造が仁王立ちして、にらみつけ居るではないか?!

吉平は周造の方へと向き直った。

「 … ふじとこぴっと話し合おうと思うです」

怒りに震えている周造だったが、何か言おうとした瞬間、目の前が真っ暗になった。

* * * * * * * * * *

相変わらずはなは、朝市とひと言も口を利こうとはしなかった。

落とした鉛筆を拾ってもらっても目も合わせない。

とんだとばっちりだったが、朝市には、はなの怒りが治まるまで、耐え忍んで待つしかなかった。

教務室の静けさを破って、戸が思いきり開かれ ~ 飛び込んできたのは、リンだった。

「はなちゃ~ん! 大変だあ!!」

「お母、また新潟の女の人来ただけ?」


リンは目を剥いて否定した。

「周造さんが倒れただよ!」

* * * * * * * * * *

「お父やん、しっかりしてくりょう … 」

苦しげに布団に横たわっている周造、ふじは必死に額や首からにじみ出てくる汗を拭ってあげていた。

「先生、お願えしやす、お願えしやす!」

診療所の戸を懸命に叩く吉平。

* * * * * * * * * *

はなは我が家を目指して、走り続けていた。

< 大好きなお祖父やんが?! はな、急げ!!

… ごきげんよう、さようなら >

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