NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年07月17日 (木) | 編集 |
第94回

『たらちねの 母と呼ばれて この家に 我が幸は 満ちあふれけり 花子』

< 花子と英治に元気な男の子が誕生しました。

名前は、歩(あゆむ)です >

歩が誕生した報せを受けて、甲府から吉平とふじが上京してきた。

「あれまあ、可愛いボコじゃんねえ、ようく見してくりょう」

「歩、お祖母やんだよ」


ふじも吉平も目じりが下がりっぱなしで、ゆりかごの中の歩を覗きこんでいる。

「歩、ようく生まれてきたじゃんねえ」

* * * * * * * * * *

「歩、グッドモーニング、グッドアフタヌーン、グッドイブニングじゃ。

今のが英語っちゅう言葉じゃ、分かるけ ~ 歩」


気の早い吉平は、歩にもう英語を教え込もうとしている。

「お父さん、その子は男の子だから、はなと同じ女学校へは行けませんよ」

そう嗜められて振り向いたふたりの目の前に立っていたのは … 見間違えるような背広姿の我が息子だった。

「吉太郎?!」

「て ~ 元気でやってただけえ?」

「はい、随分とご無沙汰しちまって申し訳ありません」


吉太郎はふたりに礼儀正しく頭を下げた。

「まあまあ、立派になって … 」

「お母、元気そうじゃんけ … 7年ぶりかな?」


そう言って、吉太郎はふっと表情を緩めた。

* * * * * * * * * *

「ほうか、ほうか、雑用ばっかしか」

吉平は立派になった吉太郎を見て素直に喜んでいた。

こうして、ふたりで酒を酌み交わすのは初めてのことかも知れない。

「どんなことをさせられてるだ?」

「それは、軍の機密ですから言えません」

「ほうだな ~ 軍隊は規律が厳しいからな。

最初のうちはこき使われるのは仕方ないさ」

「そう思って、耐えてます」

「親子じゃんけ ~ ほんな畏まった言葉使うな」


吉太郎は父の前でも姿勢を崩さなかった。

「まあ、おまんとこうやって酒飲めるようなって、よかった」

「はい」


吉太郎は吉平からの盃を受けて、微笑んだ。

「偉くなれるよう、こぴっと頑張れし、吉太郎」

* * * * * * * * * *

「お義父さんとお義兄さん、打ち解けられたみたいでよかったね」

ふたりの様子を見ていた英治はそう言ったが、花子は少し浮かない表情をしていた。

< 吉太郎の父への礼儀正しさが、気になるはな子でした >

* * * * * * * * * *

「はな、入るぞ」

翻訳の締め切りが迫っている花子が書斎で机に向かっていると、吉太郎が部屋に入ってきた。

「仕事か?」

「うん、歩が大人しくしている間に少しでも翻訳進めとこうと思って」

「子育てしながら仕事もして、はなも大変だな」


はなはかぶりを振った。

「ちっとも大変じゃないさ。

子育ても仕事も本当に楽しくやっているものだもの」

「これ、『王子と乞食』の元の本け?」


吉太郎は机の上にあった『王子と乞食』の原本を見て訊ねた。

「ほうだよ、英治さんの弟さんからいただいたの」

花子は吉太郎に原本を手渡した。

吉太郎は本を開くとパラパラとめくって、じっと見つめた。

もしかして、吉太郎も英語が分かるのだろうか … 花子は兄の顔を覗きこんだ。

「おらにはさっぱり分からん」

そう言って、笑った。

「ふんだけんど、毎回楽しみにしてるだよ … 頑張れし」

「て … えっ、兄やん、読んでくれたけ?」

「まあな」


花子は意外だった。

「へえ ~ 憲兵さんも童話、読むだね」

* * * * * * * * * *

明日も仕事が早いので帰るという吉太郎を見送って一同は外へ出た。

「村岡さん、しばらく両親がお世話になります。

よろしくお願いします」


吉太郎は英治に丁寧に頭を下げた。

「吉太郎、体に気つけるだよ」

「大丈夫だって、お母」


ふじにそう返した吉太郎は甲府に居た時のままだった。

「兄やん、またいつでも遊びに来てくりょう」

「お店にも来てくりょう」


妹たちの言葉にも小さく微笑んでうなずいた。

「ほれじゃあ」

振り向いて歩き出した吉太郎はすでに任務中の顔に変わっていた。

「 … 見違えるほど、立派になったじゃんな」

背中を見送る吉平とふじはそううなずきあった。

* * * * * * * * * *

< 数日後、村岡家にまたもや珍しいお客様がいらっしゃいました >

「醍醐さん、いらっしゃい」

仕上がった原稿を受け取りにやって来た亜矢子の後ろから現れたのはブラックバーンとスコットだった。

「(ごきげんよう、はな)」

「(お久しぶりです … 赤ちゃんに贈り物です)」


スコットは、驚いている花子に包みを手渡した。

「(ありがとうございます)」

「(はな、あなたが夢をかなえたことは、私たちの喜びです)」

「秀和女学校の小さい人たちは、皆はなさんが翻訳した童話を読んでるんですって。

はなさんの赤ちゃんに会いたいっておっしゃるからお連れしたの」


* * * * * * * * * *

「あんなにお茶目なブラックバーン校長、はじめて見たわ」

歩を抱いてあやしているふたりを見て亜矢子が言った。

「ブラックバーン校長も赤ちゃんに甘いのね ~ 

ああ、私もあんなに可愛い赤ちゃんが欲しくなったわ」


髪に流行のパーマネントを当て、時代の先端をいく職業婦人の亜矢子なのに、何故だか浮いた話が聞こえてこなかった。

学生時代はあれほど結婚願望の塊だったのに …

はなは笑いながら、仕上がった次号の原稿を手渡した。

「ありがとうございます。

きっちり締切を守って下さるから、大助かりです … これからもよろしくお願いしますね。

村岡花子先生」

「英治さんが締切厳守ってうるさいから … 」

「はいはい、ご馳走様」


* * * * * * * * * *

その時、今まで大人しかった歩が急にむずがりだした。

「歩ちゃん、急にどうしたのかしら?」

もてあましたスコットは歩を花子に返したが、泣き止もうとしない。

「おっぱいはさっきあげたし、あしめでもなさそうだし … 歩、歩」

懸命にあやす花子。

「Go to bed!」

* * * * * * * * * *

ブラックバーンの言った通り、歩はゆりかごに入れた途端、すやすやと眠ってしまった。

「そういうことだったのね … 赤ちゃんの気持ちまで見抜くなんて、さすがねブラックバーン校長」

「ほんと … 」


花子はブラックバーンに礼を言った。

「(何でもお見通しですよ)」

彼女はそう言って、胸を張った。

* * * * * * * * * *

「それじゃあ、ごきげんよう」

「(可愛い坊やに会えてよかったです)」


花子が3人を見送りに外に出た時、突然、頭上からプロペラの音が鳴り響いた。

「てっ?!」

「飛行機だわ」


4人は、空を見上げて飛行機を目で追った。

飛行機が飛び去った後、ブラックバーンは花子に向かって言った。

亜矢子に頼まれて花子は通訳して聞かせた。

「これからの飛行機の進歩は、世界を平和に導くか、戦争をもっと悲惨なものにするかどちらかです。

* * * * * * * * * *

… 我々人類は、この飛行機をどのように使おうとしているのか?

平和か、戦争か?


* * * * * * * * * *

それは、我々の上に懸っている課題だということを、よく考えておきなさい」

そして締めくくるように言った。

「(はな、神から授かった命を大切になさい)」

花子は微笑んでうなずいた。

「(はい、ブラックバーン校長)」

「(さようなら、はな … またお会いしましょう)」


彼女たちが去った後、花子はブラックバーンの言葉をもう一度繰り返した。

「(神から授かった命を大切にします)」

* * * * * * * * * *

< その頃、吉平とふじは、かよが働くカフェーに来ていました >

ふじははじめて口にしたコーヒーの苦さに顔をしかめていた。

「お父、ここはおらたちみてえな百姓が来てもいい店ずらか?」

居心地悪そうに訊ねた。

「いいに決まってるじゃん」

吉平はふじを宥めながら、コーヒーの苦さを何とかしようと砂糖を何杯も足している。

そして、味見でもするようにスプーンですくって口に運んだ。

* * * * * * * * * *

「やあ、かよさん」

ちょうど、店を訪れた郁弥が、吉平とふじを見つけて、近づいて行った。

「これはこれは、お父さん、お母さんお揃いで」

「郁弥君?!」

「どうも … 娘がいっつもお世話になりまして」


郁弥は断ってふたりの前の席に座った。

* * * * * * * * * *

「なかなか立派な時計じゃん」

郁弥が時間を確認した腕時計を吉平が目に止めた。

「さすがですね、お義父さん。

分かりますか? … これロンドンで買った時計なんですよ」


自慢の時計を褒められてうれしそうに答えた。

「ほう、ロンドン?!」

こんなに素直に驚いてくれる吉平に郁弥は気をよくした。

* * * * * * * * * *

「 … ところで、兄と花子さんの結婚式は感動的でしたね」

郁弥は朗らかに笑った。

「実は、僕も甲府で結婚式を挙げたいと思ってるんです」

すると、吉平もふじも賛成した。

甲府を気に入ってくれたと思ったからだ。

「ほりゃいい ~ 相手はどんなお嬢さんでえ?」

吉平に訊ねられて、郁弥は少し照れたようにカウンターの方に視線を合わせた。

その視線の先をたどったふたりは目を丸くした。

そこで、かよがせっせと働いていたからだ。

「て ~ かよ?!」

確かめるように振り向くと、郁弥は無言でうなずいた。

* * * * * * * * * *

奥の席には龍一たちが居たが、いつもと違って、額を突き合わせて、まるで密談を交わしているような雰囲気だ。

「 … やるんだろう?」

声を落として田中が龍一に訊ねた。

「ああ、やる … 計画はすでに練ってある。

後は彼女が東京へ来る時、実行に移すだけだ」

「持たない者が持つ者から奪う」


龍一の決意を聞いて、荒井がほくそえんだ。

彼らにとって、モラルなど取るに足らぬことなのか … 富を得た者は悪で、自分たちは弱者であり、正義なのだ。

「いつだ?」

「 … 3日後の夜だ」


龍一は自信満々に答えた。

「だが石炭王から訴えられたら?」

荒井が水を差すようなことを口にすると、龍一は不敵な顔をして言い切った。

「そんなことが怖くて、あの人を愛せるか?!」

* * * * * * * * * *

一方、福岡では …

「はなちゃんとこの子に祝を買うたとか?」

用意された熨斗のついた包みを見て伝助は蓮子に訊ねた。

「うれしそうやな」

「だって、3日後の今頃は、はなちゃんと赤ちゃんに会えるんですもの」


蓮子は窓を大きく開け放ち、外の空気を思い切り吸い込んだ。

< 花子のまったく知らないところで、遂に蓮子と龍一の駆け落ちが実行されようとしているのでした。

… ごきげんよう、さようなら >

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