NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年07月28日 (月) | 編集 |
第103回

< 無事に子供を産むため、花子の実家にやって来た蓮子でしたが、血眼になって探していた兄に見つかり、連れ戻されてしまいました >

葉山家で蓮子に与えられたのは、ベッドと机だけが置かれた小さくて薄暗い部屋だった。

髪を下し、無表情の蓮子が座らされた椅子の背後に園子が立った。

「私だって、本当はこんなことしたくないんですのよ」

園子は、やむを得ぬことだと念を押すと、蓮子の髪の毛を手に取り、無情にもハサミを入れた。

何度も何度も容赦なく繰り返され、バサバサと切り落とされていく。

その様子を監視するように、にらみつけている晶貴。

大切な黒髪を無残に切り刻まれても、蓮子は涙ひとつ浮かべず、お腹の子を守るように手のひらに当てた。

< 産まれてくる子を守るためなら何も恐れない。

自分はどんな辱めでも受けよう … 蓮子はそう覚悟しておりました >

* * * * * * * * * *

1922年(大正11年)夏。

『 … 蓮様、いかがお過ごしですか

お腹の赤ちゃんは健やかにお育ちですか … 』

< 花子は蓮子のことを案じながら、なすすべもなく、葉山家に手紙を何通も送り続けておりました >

花子は、手紙は果たして蓮子の手元に届いているのか不安だった。

* * * * * * * * * *

龍一は、蓮子に合わせてほしいと、連日のように葉山家を訪れていたが … その願いは受け入れてもらえず、門前払いを食らい続けていた。

「もうそろそろ、赤ちゃん生まれる頃ですよね。

… お元気だといいのだけれど」


花子の言葉に龍一は表情を曇らせた。

「蓮子さんのことだから、きっと気丈に頑張ってるよ。

母は強し … っていうじゃないか」


英治にそう励まされても、力なくうなずくだけだった。

「そう言えば、お母さんからの勘当は解けたの?」

「ああ … ええ、何とか。

今年の試験に受かって弁護士になれなかったら、今度こそ家から叩きだすって言われてますけど」


* * * * * * * * * *

「ごめんください、はなさん!」

その時、玄関から亜矢子の声が聞こえた。

「醍醐さん、ごきげんよう」

「お邪魔してもよろしくて?

お話があるの」


何だか慌てている亜矢子を花子は家に上げた。

* * * * * * * * * *

「お客様?」

ドミンゴで顔を合わせたことはあると思うが、亜矢子は龍一とは初対面といってよかった。

「紹介するわ、宮本龍一さん」

「この方が?!」

花子に紹介された亜矢子は挨拶することも忘れて、龍一の前座った。

「おめでとうございます!」

「えっ?」


ポカンとした顔の龍一に亜矢子は続けた。

「蓮子様、無事に男の子を出産なさったんです」

* * * * * * * * * *

目を見開いて体を乗り出した龍一。

花子も驚いて、亜矢子に訊きかえした。

「醍醐さん本当なの?」

「ええ、確かよ」


何故、亜矢子が知っているのか英治が尋ねた。

「私、蓮子様にお話を伺いたくて、葉山家に足を運んでいたんです。

何度行っても断られましたが、しつこくお願いしているうちに、あそこの運転手さんが教えてくださったんです」


花子には、亜矢子の強引さがに困惑する運転手の姿が目に浮かぶようだった。

「今朝、御産婆さんが御屋敷に呼ばれて、無事に産まれたそうよ。

母子ともにお健やかですって」

「蓮子も子供も元気なんですね?」

「ええ」

「よかった ~ 」

「よかったな、おめでとう」


祝福する花子と英治。

言葉に出来ないほどの喜びをかみしめていた龍一は、懐から折りたたまれた紙を取り出した。

『愛子』と書かれていた一枚目を置き、二枚目の『純平』と書かれた紙を両手に持ってじっと見つめた。

「赤ちゃんの名前?」

「はい … 男の子か … 純平」

「坊やの名前、蓮様に伝えてあげたいわね」


花子は亜矢子に何とか蓮子に会える方法はないかと相談した。

「そうね …

あっ、あそこの運転手さんなら、きっと力を貸してくれるわ ~ 任せといて!」


* * * * * * * * * *

< 蓮子の兄の晶貴は再び、嘉納伝助の屋敷を訪れておりました >

晶貴がサロンのソファーで神妙な顔をして伝助が来るのを待っていると、扉が勢いよく開かれた。

晶貴は飛び上がるように立ち上がったが、入ってきたのは伝助ではなく、嘉納鉱業の番頭たちだった。

「おい、女は何処におるとか?!」

先頭の男が激昂して晶貴を問い質した。

「蓮子は、東京だ … 」

いきり立つ男たちを前にして晶貴は怯えていた。

「今すぐ、首に縄つけて連れてこんか!」

「ようも嘉納伝助の顔に泥を塗ってくれたな ~ ただじゃ済まんぞ!」


別の番頭が晶貴の肩を押してソファーに座らせ、周りを囲んで、それぞれが大声で罵倒を浴びせた。

* * * * * * * * * *

「やめんかっ!」

伝助の鶴のひと声で男たちは静まり、晶貴は直立不動の体制に戻った。

「 … うちんもんたちが失礼した」

伝助は配下たちの非礼を詫びるとソファーに腰を下ろした。

「嘉納様、蓮子はうちに連れ戻しました」

「そうらしいな … 」


晶貴の報告を聞くまでもなく、伝助の元にもすでに情報は入っていた。

「誠に … 誠に申し訳ございません」

晶貴はひざまずき、頭を下げた。

「本来ならば、蓮子が嫁いだ時の結納金をすべてお返しして償うべきところ。

ですが、葉山家にはもうその手だてもございません。

… せめてものお詫びに、どうかこれを納め下さい」


晶貴は持参した包みを開いて、伝助の前に差し出した。

そこには束ねた蓮子の黒髪があった。

「蓮子に髪を下させました。

蓮子は尼寺に行かせます!

あの男とは死ぬまで二度と合わせません!」


そう誓うと、土下座してみせた。

* * * * * * * * * *

穏やかな表情で蓮子の髪を見つめていた伝助は、ていねいにそれを包み返すと、晶貴の方へと押しやった。

「 … 赤ん坊は生まれたとね?」

土下座したままの晶貴に静かに尋ねた。

まさかそのことまで伝助が知っているとは思わなかった晶貴は驚いて顔を上げた。

「は、はい」

「そうね … 」


伝助の顔に安堵の色がみえた。

* * * * * * * * * *

「赤ん坊やと?!」

「駆け落ちした男ん赤子ば産ませたとか?!」

「ここまでコケにされて口惜しかですばい!」


晶貴に掴みかかった番頭たちに向かって、伝助はもう一度一喝した。

「いいか、よく聞け!

蓮子のこつは、これで終いにする。

あいつは、この嘉納伝助が一度は惚れて嫁にした女やき。

手出しする奴が居ったら、俺がただじゃおかんぞ!」


今まで怒り心頭だった強面の男たちが反論ひとつ出来なかった。

「 … 末代まで、ひと言の弁明も無用!」

そう言って男たちににらみを効かせた後、伝助はサロンから立ち去った。

* * * * * * * * * *

晶貴が留守の葉山家、園子の元に運転手の日下部が駆け込んできた。

「奥様、蓮子様の女学校からの友人という方が、ひと目でいいから蓮子様に合わせてくれと … 何度追っ払っても、門の前から動かないのです」

報告が終わり切らないうちに日下部の後ろから現れたのは、訪問着を来た花子だった。

「どうして中に入れたりしたんですか?!」

「申し訳ございません!

ご近所の目もありますので … はい」


人の良さそうな日下部は、亜矢子に加えて、花子の強引さに説得されてしまったのだろう。

「村岡花子と申します。

奥様、どうかお願いします。

蓮子さんにひと目でいいので合わせてください」


園子はその名前に聞き覚えがあった。

「村岡花子 … あなた、甲府に蓮子さんを連れてった人じゃないの!

今度は一体何をするおつもり?」


不信に満ちた目で花子をにらみつけた。

「赤ちゃんのお父様から大切なものをお預かりしているんです」

花子は「お願いします」と何度も何度も繰り返し、園子に頭を下げ続けた。

「あの、断るとこの方が外で騒ぎ立てるのでは?」

情にほだされた日下部が園子にそう進言した。

人の目を気にする園子が騒ぎ立てられることを極端に嫌っているからだ。

「 … 仕方がありませんね」

花子は園子の後を追いながら、日下部に礼を述べた。

* * * * * * * * * *

「このことはお兄様には内緒ですよ。

私が叱られるんですからね」


園子は蓮子にそう釘をさすと、花子を部屋の中へと通した。

晶貴が留守でなかったら、どんな手を使っても会うことは叶わなかったかもしれない。

「はなちゃん?!」

「蓮様 … その髪どうしたの?!」


肩の辺りまで、不揃いに短く切られた蓮子の髪の毛を見て、花子は顔色を変えた。

「何でもないの … 」

「何でもないって、誰かに切られたのね?!」


切った本人は花子のすぐ後ろにいた。

「 … それより、はなちゃん、よく来てくれたわね」

蓮子は花子の手を取って涙を流さんばかりに喜んだ。

「私、赤ちゃんを産んだのよ ~ 元気な男の子よ」

「おめでとう、本当によかったわ。

龍一さんもすごく喜んでたわ」

「坊やが産まれたこと、龍一さんも知ってるの?!」


蓮子は目を丸くした。

「ええ … 坊やは何処?」

花子はこの部屋の何処にも赤ん坊の姿がないことに気づいた。

「 … この家に居るわ。

乳母が面倒を見ていて、私は会えないけれど」


* * * * * * * * * *

花子は愕然とした。

そんな理不尽な話があるものか?!

「どうしてですか?

母親がお腹を痛めて産んだ子に合わせてもらえないなんて」


園子に抗議せずにはいられなかった。

その時、屋敷の何処からか、赤ん坊の泣き声が聞こえてきたのだ。

「坊やもお母さんに会いたくて泣いてるじゃないですか!」

赤ん坊の声は蓮子の耳にも届いていた。

「蓮様、私が連れてくるわ!」

部屋を飛び出して行こうとする花子の前に園子が立ちはだかった。

「行かせてください!」

「わ、分かりました。

今、つれてきますよ … 本当に何て強引な人なのかしら?!」


園子は忌々しそうに口にすると、ドアを思い切り閉めた。

* * * * * * * * * *

「これ、龍一さんから預かってきたわ」

ふたりきりになった花子はバッグから龍一から預かってきたものを取り出して、蓮子に手渡した。

それは、赤ん坊の名前が書かれた紙だった。

「純平 … この名前を龍一さんが?」

花子がうなずいた時、ドアが開いて園子が戻って来た。

「少しだけですよ」

またもや釘をさすと、その後ろから赤ん坊を抱いた乳母が入ってきた。

「あっ、坊や!」

蓮子は乳母が抱く赤ん坊に駆け寄った。

* * * * * * * * * *

そして、大切に大切に赤ん坊を抱き取った。

「まあ、何て可愛らしい赤ちゃんなの。

よかったわね … お母さんに抱っこしてもらえて」


覗きこんだ花子も笑顔になった。

「純平 … お父様がつけてくださったのよ。

素敵な名前ね、よろしくね」


蓮子は泣きながら、はじめてその腕で抱いた我が子に話しかけた。

「純平 … 」

< 純平君、お母さん会えてよかったですね。

… ごきげんよう、さようなら >

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