NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年08月04日 (月) | 編集 |
第109回

1924年(大正13年)・春。

< 関東地方南部に壊滅的な被害をもたらした大震災から半年。

人々は悲しみを乗り越え、復興に向け歩きはじめていました。

村岡印刷は全焼し、英治は工事現場で働いています >

「英治さん、力仕事はお腹が空くでしょ。

ご飯ぎっしり詰めといたからね」

「ありがとう」

「お父ちゃま、こぴっと頑張って」


英治は、花子と歩に見送られ、愛妻弁当を抱えて出かける毎日だった。

* * * * * * * * * *

そんなある日のこと、英治が同僚たちに担架で担がれて自宅に運び込まれた。

「奥さん、すまねえ ~ 足場から落ちちまって」

親方は花子に申し訳なさそうに頭を下げると、現場に戻って行った。

「ただの捻挫だよ … 親方、いい人なんだけど、ちょっと大げさで」

花子から足首に包帯を巻いてもらいながら、英治は苦笑した。

「心配かけてすみません」

英治は平祐に詫びた。

震災後、平祐は英治たちと同居していた。

「慣れない力仕事なんかするからだ。

お前まで居なくなったら、私はどうしたらいいんだ … 」


不機嫌な顔で平祐は諌めた。

英治は思わず、棚の上に置いた郁弥の遺影に目をやった。

そこには、かよが拾った本人がお気に入りだった時計も供えてある。

「 … 父さん、僕たちは一日も早く会社を再建したいんです」

「郁弥さんの遺志を継いで、『王子と乞食』の単行本を作りたいんです」


英治と花子の言葉に、傍らにいたかよが目を伏せた。

* * * * * * * * * *

「郁弥さんからもらった『王子と乞食』の原書のおかげで、私は翻訳の仕事を続けて来られたんです。

… だから、恩返しのためにも是非、実現させたいんです」

「銀行も色々回ったけど … このご時世でどこも融資してくれません。

会社を再建するお金が溜まるまで、仕事を選んでいられないんです」


ふたりの話に答えることもなく、かと言って反論もせずに平祐は庭へ出て行ってしまった。

郁弥が亡くなってからというものの、気力がうせてしまったのだろうか … 笑うこともほとんどなく、日がな一日ぼんやりと過ごすことが多くなった。

あんなにモダンだったミスター・ドミンゴはめっきり老け込んでしまったようだ。

* * * * * * * * * *

「おら、明日早いので … お義兄さん、お大事に」

まだ日も暮れていないというのに、かよも席を立って二階にある自分の部屋へと引き込んでしまった。

< 震災で家を失くしたかよは、 大森の家で一緒に暮らしながら、食堂で働いていました >

英治と花子の決意を聞いても、何故か素直に喜ぶことができずに複雑な思いを抱いているかよだった。

* * * * * * * * * *

< 一方、あの駆け落ち事件から二年半 … 苦難を乗り越えて、幸せな家庭を築いた蓮子ですが … >

「龍一さん、お上手」

「村岡家の人たちに特訓してもらったからね」


純平のおしめを手際よく換える龍一の横で微笑む蓮子が居た。

「蓮子さ~ん!!」

穏やかな雰囲気を打ち破るような声が宮本家に響き渡った。

顔を見合わせる蓮子と龍一。

「蓮子さん!」

声の主は、よほどセッカチなのか、さほど時間は経っていないのにもう一度、声を上げて呼んだ。

「は~い」

蓮子は返事をすると、声のする方へとようやく歩き出した。

* * * * * * * * * *

龍一、純平と共に宮本家に入った蓮子には思いもよらぬ敵が待ち構えていたのだ。

< 蓮子にとって、次なる苦難は … この家の実権を握る姑の浪子です >

「まったくもう ~ 遅い、遅い、遅い!」

浪子の部屋の前で蓮子は正座するとゆっくりと障子を開けて、丁寧にお辞儀をした。

部屋の中に入り静かに障子を閉めて … やっと浪子の前に座った。

「お呼びでしょうか?」

「何時間かかってるの?!」


それは言い過ぎだが … 蓮子の優雅な立ち振る舞いは、浪子にはのんびりしているとしか受け取れなかった。

「 … 申し訳ございません」

「もっと早くしゃべって!」


更に頭を下げた蓮子だった。

「蓮子さん、あなたねえ … 伯爵家から正式に席を抜かれて、もう華族様ではないのよ」

「ええ ~ 私、平民になりました」


蓮子は、うれしくて堪らないという顔をした。

「では、こちらも平民として扱います。

… 蓮子さんに家事一切を譲って、私は楽隠居させてもらうから、しっかりおやりなさい」


浪子の言うようなことが今の蓮子に敵う訳がない … だが、とにかくうなずいた。

「まずは、お掃除から!」

そう言って、浪子はハタキを蓮子に差し向けた。

* * * * * * * * * *

「な、何その絞り方は?!」

先ず手始めは廊下の雑巾がけだ。

蓮子は早速、バケツの水に浸した雑巾の絞り方が足りないと注意されてしまった。

「はい、お義母様」

慣れない手つきで、もう一度雑巾を絞ると、丁寧に廊下に広げた。

そして両手をつくと、厳かに拭きはじめた。

「お、遅い … 遅い、もう ~ イライラするね ~ 」

拭き掃除などする必要もなかったお姫様の蓮子だから仕方ないことなのだが、浪子は見ているだけで苛立ってきた。

「蓮子は育ちが違うんだから、急には無理だよ。

家事なんかやったことないんだし … 」


見かねて蓮子を庇った龍一に浪子は食って掛かった。

「家事も満足に出来ないような嫁は出てってもらうよ!」

「はい、お義母様」


しかし、生まれついてのおっとりがそう簡単に治る訳もない。

「まだあんなところだよ!」

* * * * * * * * * *

花子が昼食の支度をしようとしていた時、かよが仕事から戻って来た。

「かよ、今日は早かったじゃんね?」

「お姉やん、宇田川先生から手紙が来てただよ」


かよは手にしていた封筒を手渡した。

「こないだ、働き口を紹介してくださいって、手紙書いたさ。

こんなに早く返事が来るなんて」


花子は喜び勇んで手紙を広げた。

『前略

私、昨年九月、素晴らしい出会いがあり、結婚いたしました』


そんな書き出しに花子は目を丸くした。

『あの震災で火の海となった街を逃げている途中、たくましい男性に救われ、やがて私たちは恋に落ちました

震災で多くの雑誌は廃刊に追い込まれ、私もあらゆる出版社との関係を断ちましたが、今は主人のおかげで幸せでとろけそうな毎日を送っております

という訳で、仕事の件はお役に立てませんので、他を当たってください』


読み終えて、花子はため息をついた。

現在で言えば、震災婚というやつだろうか … わざわざ返信を寄こしたのも、ただただ惚気たかっただけの気がする。

* * * * * * * * * *

当てが外れ、がっかりして、花子が顔を上げると、かよはぼんやりと郁弥の遺影を見つめていた。

満代は震災によって伴侶を得たが、かよは伴侶となるべき男性を亡くしているのだ。

「かよ … 」

花子が声をかけると … かよはハッとして我に戻った。

「あっ、お姉やん、おら今夜から屋台で働くことにしただ」

かよは満代の話など気にしてはいなかったようだ。

「屋台?」

「今働いてる食堂の人に頼まれたから、引き受けただ」


花子は働き過ぎのかよの体が心配だった。

「 … ちっと体休めんと」

「居候は早くお金貯めて、引っ越ししんきゃね」


笑いながらそう言ってはいるが、郁弥を失った悲しみを紛らわすために違いなかった。

「ほんな無理しなんでも … 」

「無理なんかしちゃいんさ」


花子は出かけて行くかよの背中を不安な気持で見送った。

* * * * * * * * * *

玄関を出たかよは、思いがけない人に出くわした。

「やあ、かよちゃん」

「梶原さん、お久しぶりです」


花子を訪ねてきた梶原だった。

< 聡文堂が焼けた梶原は古巣の出版社に戻りました >

* * * * * * * * * *

「うちの社長に相談したら … 君を雇う余裕はないが、翻訳の仕事なら回せるからと」

花子にとって願ってもない話だった。

「て … ありがとうございます、助かります」

「堅苦しい本なんだけど」


梶原が差し出した原書は、物語ではなくガーデンプランニングの本だった。

贅沢が言える状況ではない、花子は数頁めくって確認しただけでふたつ返事で引き受けた。

「印刷会社を再建するために少しでも仕事を増やしたいんです」

うなずいた梶原は郁弥の遺影に目をやった。

「 … 本当に寂しくなったね」

* * * * * * * * * *

「梶原さん、もうひとつお願いがあります。

梶原さんの所で『王子と乞食』の単行本を出していただけないでしょうか?」


花子は思い切って梶原に相談してみた。

「あの震災さえなかったら、聡文堂から出すはずだったんだ。

是非力になりたい。

でも、僕は今、学術書担当の一編集者にすぎないんだ。

それに今、小説や児童文学は歓迎されないからね … 」


梶原は申し訳なさそうに言うと、表情を曇らせた。

「引き受けてくれる出版社を探すのは難しいだろう」

* * * * * * * * * *

夕方になり、仕事から戻った英治に花子は梶原から翻訳の仕事を受けたことを報告した。

「そうか ~ よかったね」

英治は手放しで喜んでいる。

「それから、梶原さんと話しているうちに思いついたことがあるの。

村岡印刷を再建するなら、いっそ出版社を兼ねた印刷会社にしたらどうかしらって …

そうすれば、『王子と乞食』の単行本も出版できるでしょ」

「そうか … 確かにその手があったな」


花子の夢のような話に英治も笑顔で賛成した。

「郁弥が生きてたら、『great idea!』って叫んだだろうな」

ふたりは郁弥の遺影を見つめた。

「よし、じゃあ出版と印刷の両方が出来る会社を作ろう!」

「ええ」


ふたりの夢は広がり、すぐにでも叶うような気がしていた。

* * * * * * * * * *

「何を言ってるんだ」

気がつくと平祐が渋い顔で立っていた。

「 … あの恐ろしい震災からまだ半年しか経っていないんだぞ。

住む所も、着る物も、何も足りていないのに … 誰が物語の本なんか買うんだ?」


そう水を差すと、また引っ込んでしまった。

英治は、どちらかといえば楽観的だった父の変わりように絶句した。

* * * * * * * * * *

< それから、数日後のことでした >

かよが働きはじめた屋台に思わぬ客がやって来た。

「てっ?」

「かよちゃん、ごきげんよう」

「蓮子さん?!」


かよが居ることを知っていた訳でもなかろうが … 偶然、ふらりと現れた蓮子はひとりきりだった。

「 … さあ、どうぞ座ってください」

掃き溜めに鶴、先客の男たちは慌てて蓮子に席を譲った。

「まあ、美味しそう … 取りあえず冷を」

龍一に行きつけの屋台飲み屋に幾度か連れて行ってもらった経験がある蓮子は、彼が言っていたよう注文をした。

安酒をひと口飲んだ蓮子は、ふうっと息をついた。

「美味しい ~ 」

およそ似つかわしくない雰囲気の蓮子、かよは不審に思って訊ねた。

「蓮子さん、龍一さんと純平君は?」

「 … お姑さんとお家にいるわ」


やはり、いつもとどこか様子が違う … かよは冗談半分で探りを入れてみた。

「ひょっとして家出でもしてきたですか ~ まさかですよね?」

ところが、蓮子は目を伏せた。

「その、まさかなの … 」

「てっ?!」

「私、今夜は帰りたくない … 」


顔を強張らせてそう口にした。

これはただ事ではない!

突然、ひとりで現れた美人から聞き捨てならないことを耳にして、周りの客たちは息を呑んだ。

< 主婦になった蓮子に、一体何があったのでしょう?

… ごきげんよう、さようなら >

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