NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年08月09日 (土) | 編集 |
第114回

念願の出版社兼印刷会社『青凛社』を立ち上げ、『王子と乞食』の単行本の出版までこぎつけた英治と花子。

「郁弥、これからも美しい本を、たくさん作るからな」

ふたりは、郁弥の遺影に出来上がったばかりの本を供えて誓った。

「 … 時間は止まっちゃいんだね … 郁弥さん、ありがとう」」

庭の片隅を埋め尽くすように咲く郁弥が好きだった勿忘草の花を見て、止まっていたかよの時間がまた動き出したのだった。

* * * * * * * * * *

< それから2年が経ちました >

1926年(大正15年)・初夏。

「歩ちゃん、待ちなさい!

かよおばちゃんのお店に行くんだから、ちゃんとお着替えなさい!」


着替えさせようとする花子の手をかいくぐって、歩は家中を逃げ回っていた。

< 歩はもうすぐ五歳です。

やんちゃ盛りの我が子に花子は手を焼いているようです >

「歩ちゃん、いい子だからお着替えして … 」

* * * * * * * * * *

< かよは、必死で働き、小さいながらも自分の店を持ちました >

今日は、かよの店『カフェータイム』の開店祝いの日だった。

カウンター席の他に、四人掛けの丸テーブルがふたつしかないが、こじんまりとしていて、かよらしい温かい雰囲気がする店だ。

皆を迎える準備を終えたかよは、棚に飾った勿忘草の鉢植えの横に郁弥の形見の腕時計を置いた。

郁弥の時計は再び時を刻んでいた。

* * * * * * * * * *

「ねえ、おかあちゃま ~ 早く、早く」

歩を捕まえるのに手こずってしまった花子は、ようやく自分の支度に取りかかっていた。

自分の着替えが終わった歩は、今度は早く出かけようとせがんだ。

「歩ちゃん待って … ああ、転んだら大変よ」

花子は庭へ駈け出した歩を追って縁側に出た。

「歩ちゃんは、お母ちゃまの『darling boy』なんだから」

「だありんぐぼうい?」


吉太郎が作ってくれた木の船を受け取りながら歩は首を傾げた。

「『かわい子ちゃん』って意味よ」

「ぼくは、お母ちゃまのかわい子ちゃんなの?」


花子は微笑みながら歩を抱きしめた。

「そうよ ~ お母ちゃまのdarling」

「お母ちゃまのだーりんぐ」


そんなふたりを平祐と英治が微笑ましく見つめていた。

* * * * * * * * * *

「かよおばちゃん!」

かよの店に歩が真っ先に飛び込んできた。

「いらっしゃい、歩 ~ グッドアフタヌ~ン」

「ぐっどあふたぬ~ん」


かよと歩は吉平仕込みの挨拶を交わした。

続けて花子、英治、平祐と店に入ってきた。

「いらっしゃい」

「開店おめでとう」

「かよさんらしい落ち着いたいいお店だね」


英治は感心しながら、店内を見渡した。

「狭い店ですけんど、好きなとこに座って下さい」

平祐は早速コーヒーを注文した。

「ぼくもお手伝いする」

「歩はお客さんだから、ママたちと一緒に座ってて」

「ほう、歩は実に優しい子だな」


目じりを下げながら歩を褒めた平祐のことを、英治が眉をひそめながら釘を刺した。

「またご褒美のお菓子はいりませんからね」

「何も言ってないだろう」

「父さんは、歩を甘やかしすぎなんですよ」


と言いながらも、村岡家の大人たちは皆、愛らしい歩にメロメロなのだ。

* * * * * * * * * *

「ごきげんよう、皆様」

そこへ、蓮子たち親子もやってきた。

< あの純平君もこんなに大きくなりました。

そして、宮本家にはふたりめも生まれました >

龍一は腕に中の娘を紹介した。

「富士子です。

蓮子が花子さんのお母さんみたいに優しい女性になって欲しいっていうんで … 」


いきなり大勢の大人に囲まれて驚いたのか、富士子は元気な声で泣きだした。

* * * * * * * * * *

「かよちゃん、今日はお招きありがとう。

屋台もよかったけれど、このお店も素敵ね … 自分の力でお店を開くなんてすごいわ」


かよの指導を受け続けたおかげで蓮子も何とかいっぱしに家事をこなせるようになっていた。

「ごきげんよう」

最後に顔を出したのは、亜矢子だった。

< 開店祝いに皆が顔を揃えました >

* * * * * * * * * *

テーブルの上には、かよが作った心づくしの料理が並んだ。

「かよ、皆に挨拶しろし」

花子に促されて、一瞬戸惑ったかよだったが、恥ずかしそうに一同の前に立った。

「皆さん、今日はお集まりいただき、本当にありがとうございます。

お客さんがお腹一杯になって、元気になれるような店を目指して、こぴっと頑張りますので … どうぞご贔屓に」

「さあ、乾杯しましょう」


蓮子の言葉で、一同はグラスを手に立ち上がった。

そして、かよの店が出来るのを誰よりも楽しみにしていたという平祐の音頭で乾杯した。

「かよさん、開店おめでとう … 乾杯!」

* * * * * * * * * *

皆が席に着こうとした時、亜矢子が自分からも報告があると皆の前に歩み出た。

「蓮子様の事件を取材していた記事を昨年より文芸東洋で連載してまいりましたが …

この度、一冊の本として出版の運びとなりました」


亜矢子は刷上ったばかりの本を皆に配った。

「醍醐さん、すごいじゃない!」

「ありがとう」

「醍醐さんの連載、よくそこまでと思うほど深く踏み込んだ内容になっていていい記事だった」


辛口の平祐が称賛するほど、亜矢子の連載は評判がよかったのだ。

「ありがとうございます。

それもこれも、蓮子様と宮本さんが愛のために大胆な事件を起こしてくださったおかげです。

おふたりの勇気に感謝いたします」


亜矢子に頭を下げられても、龍一は複雑な思いなのか苦笑いしている。

「散々批判はされたけれど、感謝されたのははじめてね」

亜矢子の取材を延々と受けていた蓮子の方が腰が据わっているようだ。

* * * * * * * * * *

「醍醐さんが私のことを書いてくださったおかげで、私も小説のお仕事をいただいたのよ」

「あの小説、本当におもしろかったわ」


花子は蓮子の小説を絶賛した。

「蓮子様には、短歌だけはでなく、小説の才能もあったんですね」

「趣味ではなく、仕事として書くことが、これほど張り合いがあることとは思わなかったわ」


すると、花子がもう一度乾杯しようと提案をした。

「醍醐さんと蓮様のご活躍に乾杯!」

* * * * * * * * * *

「やあやあ、ご婦人方は大活躍だな ~

ふたりとも頑張りなさい!」


平祐から発破をかけられた英治と龍一は困ったように顔を見合わせてしまった。

輝いている女性たちを前にして、どうにもこうにも頼りなく見えるふたりだった。

* * * * * * * * * *

「ひとつ大きな目標を達成したことだし、これからは仕事以外に … 結婚相手を見つけることも頑張るわ!」

久しぶりに亜矢子の口から『結婚』という言葉を聞いた気がする。

「あなたは秀和の生徒の時からそればかりおっしゃっていたのに」

蓮子が笑った。

気づけば、同級生の中で嫁いでいないのは亜矢子ぐらいのもので … すっかり押しも押されぬ職業婦人のお手本だった。

* * * * * * * * * *

「ああ、楽しい ~

久しぶりに、三杯目飲んじゃおうかしら?」

「お姉やん!」「はなちゃん!」「花子さん!」


花子のひと言を聞いて、かよ、蓮子、英治までが血相変えて止めに入った。

「 … 冗談よ、冗談」

花子はしっかりと手にしていたブドウ酒のビンを名残惜しそうにテーブルに置いた。

「ねえ、歩ちゃん?」

歩を振り向いた花子は仰天して、ほろ酔い加減が一気に醒めてしまった。

大人しく遊んでいるはずの歩と純平が店の壁に落書きをしていたのだ。

「歩、何やってるの、駄目じゃない … 壁に書いたりしたら!」

* * * * * * * * * *

「歩、かよおばちゃんにちゃんとごめんなさいして」

しかし、歩は涙を溜めて首を横に振るだけだった。

「歩!」

「お姉やん、ほんなに怒らんでもいいじゃん」

「かよ … 本当にごめん」


花子は決して謝ろうとしない歩の代わりにかよに頭を下げた。

* * * * * * * * * *

「歩、とうとうかよおばちゃんにごめんなさい言わなかったわね」

店では、かよが執り成したのでそのままにしてしまったが、家に帰ると花子は歩のことを叱った。

「大きい絵、描きたかったんだもん」

そう言って、歩は花子の前から逃げ出した。

「あっ!」

慌てて追いかけようとした時、英治が歩を抱きあげてしまった。

「僕からよく言っておくから、花子さんは仕事しなよ」

ニコニコしている英治は、到底あてにはならなかった。

歩ときたらそれが分かっているのか、英治の腕の中で、してやったりという顔をしている。

「ほら、行くぞ」

ふたりは書斎を出て行ってしまった。

「もう、英治さんは甘いんだから!」

花子は憤慨しながら仕事机に着いた。

< かなり、怒っております >

* * * * * * * * * *

こちら宮本家では …

「楽しかったわね ~ 」

久しぶりに羽を伸ばすことができた蓮子はご機嫌だった。

「楽しすぎて、ついつい時間を忘れちゃったわ」

居間の前を通りかかった蓮子は思わず立ち止まった。

不機嫌な顔をした浪子が座っていたからだ。

「遅い … 私の夕飯も忘れちゃったの?」

「母さん、腹が減ったなら自分で作ればいいだろ」


龍一が諌めたが、浪子は跳ね返した。

「家事は嫁の仕事!」

「申し訳ありません、お義母様」


蓮子は着替えもせずに慌てて台所に立った。

迂闊にも蓮子は浪子の存在を忘れてしまっていたのだ。

< こちらも … かなり、怒っております  >

* * * * * * * * * *

夜になり、花子の翻訳をするペンが乗ってきた頃、居間の方から歩の歌声が聞こえてきた。

♪ こっちがパパのダ~リング ~ パパ、ママのダ~リング

花子が部屋を覗くと、英治の手拍子に合わせて、歩が歌いながら踊っていた。

♪ パパ、ママのダ~リング

それは、花子が初めて耳にした歌だった。

「どうしたの、その歌?」

「歩が作ったんだよ」


歩は花子の方を振り返った。

「かわい子ちゃんの歌だよ」

「て ~ 」


花子は感動してしまった。

わずか五歳の我が子が歌など作れるとは思ってもみなかったからだ。

「ねえ、お母ちゃま、お話して ~ 」

歩にねだられ、花子は快く引き受けていた。

「今日はどんなお話がいい?」

「『王子と乞食』がいい」


* * * * * * * * * *

親子三人、川の字に敷かれた布団に横たわり、花子は歩に物語を聞かせた。

「 … トムは王子に言いました。

私は、たった一度でいいから、王子様が着ていらっしゃるような着物を身につけたいと思います」


真ん中に寝ている歩はふたりの手を握って、花子が語る物語に聞き入っていた。

< 花子にとって、毎晩こうやって歩にお話を聞かせるのが、最高に幸せな時間でした >

「王子とトムはそっくりだもんね」

「そうね ~ 」


* * * * * * * * * *

次の日の昼のことだ。

書斎で翻訳作業に熱中していた花子は、ふと傍らで遊んでいたはずの歩が居ないことに気づいた。

「歩ちゃん?」

呼んでも返事がない。

歩が居た場所に、お気に入りの木の船が放り出してあった。

「歩ちゃん」

窓から庭を見たが、歩の姿はなかった。

花子は慌てて部屋を出た。

すると、縁側にうつ伏せになった歩がいた。

一瞬、倒れているように見えたが、それは見間違いだとすぐ分かった。

「何やってるの?!」

歩は縁側にクレヨンで懸命に落書きをしている真っ最中だったのだ。

花子は歩を抱き起こした。

「お母ちゃま見て、これ王子とトムだよ」

歩は少しも悪びれることなく、花子に得意顔で教えた。

確かに五歳の子が描いた絵にしては出来がよかったが、それどころではなかった。

「もう ~ お父ちゃまに叱られる前にこぴっと御片付けしましょう」

花子が散らばっているクレヨンを拾いはじめると、歩は半べそをかきながら反抗した。

「やだ ~ 」

そして、裸足のまま庭に降りてしまった。

「歩!」

歩は水瓶の後ろに隠れて顔を覗かせている。

「言うこと聞かないのなら、お母ちゃまにも考えがあります!」

「 … お母ちゃま、こわい」


* * * * * * * * * *

夕方になり、仕事から戻って来た英治は唖然とした。

「ちょっと、花子さんまで一緒になって何やってるんだよ?!」

考えがあるどころか、花子まで歩と仲良く縁側に落書きをしていたのだ。

「ごめんなさい … つい楽しくなっちゃって」

落書きは縁側一面に広がりつつあった。

「お父ちゃまも一緒にお絵描きしようよ」

歩は英治のことも仲間に引き入れるつもりだ。

「え ~ お父ちゃまはいいよ」

「ねえ、英治さん見て。

これ、歩が描いたの … 王子とトム、そっくりでしょ?」

「え ~ ?!」


その絵を見た英治は思わず唸った。

歩が絵を描くのが好きなのは明らかに英治譲りだろう。

「ねえ、早くやろうよ ~ 皆、揃ってるよ」

「ねっ、英治さんも」


ふたりがかりの誘惑に英治は負けた。

「しょうがないな …

じゃあ、お父ちゃまは雲を描こうかな」


< いつしか歩より夢中になる、花子と英治でした。

… ごきげんよう、さようなら >

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