NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
  • 09«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »11
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
2014年08月12日 (火) | 編集 |
第116回

楽しみにしていた海水浴が大雨のために中止になり、へそを曲げてしまった歩だったが、花子が語る『雲が困った人たちのために雨を降らして、自分は姿を消してしまう』という物語を聞き、雨も大切な恵みだと知って機嫌を直した。

「今日は雨で海に行けなくて残念だったけど、今度の日曜日行こうね」

「うん」

< 歩と約束した花子でしたが … 次なる仕事が舞い込んでしまいました >

急遽、梶原から頼まれた十日後が締め切りの仕事を断り切れずに引き受けてしまった。

* * * * * * * * * *

花子はほぼ一日中、書斎にこもって翻訳の仕事を進めていた。

歩が上手に描けた海水浴の絵を見せに来ても、まともに相手をしてあげることも出来なかった。

* * * * * * * * * *

「お母ちゃま、まだお仕事?」

歩が寝る時間になっても花子は仕事にかかりきりだった。

「歩と海に行きたいから、こぴっと頑張ってるんだよ ~ 邪魔しないようにしような」

英治が諭すと、歩は少し寂しそうな顔をしながらもうなずいた。

< 何とか歩との約束を果たそうと、寝る間も惜しんで翻訳をする花子でした >

♪ こっちがパパのダ~リング、こっちがママのダ~リング

この頃の花子にはまだ、居間から聞こえてくる歩の『かわい子ちゃん』の歌を口ずさむ余裕があった。

* * * * * * * * * *

< そして、日曜日がやって来ました >

誰にも起こされることなく目が覚めた歩は、窓から見える快晴の空を確認すると、英治を揺り起こした。

「天気だよ、起きて ~ 早く海に行こうよ」

「ああ、よかったな歩、海に行けるぞ。

… 花子さんも起きて」


しかし、花子の布団はもぬけの殻 … というより眠った形跡がなかった。

* * * * * * * * * *

歩が書斎に駆け込むと、花子は机に突っ伏して眠っていた。

「お母ちゃま、お母ちゃま、起きて ~ 早く海に行こうよ」

「てっ?!

もう朝? … しまった、寝ちまった!」


歩に起こされた花子は顔面蒼白だ。

「早く ~ 海、海、海!」

まとわりついてくる歩に応える余裕もなかった。

「 … どう、行けそう?」

英治に状況を訊ねられ、花子は申し訳なさそうに原稿をみせた。

「まだ、これだけ … 」

* * * * * * * * * *

翻訳が思いのほか捗らなかった上に寝不足が続いていたため、いつの間にかうとうとと … 朝まで気づかずに寝過ごしてしまったのだ。

* * * * * * * * * *

「お母ちゃまのうそつき」

「ごめんね歩ちゃん、お母ちゃまお仕事が間に合わなくて … 今日はどうしても一緒に行けないの」


仕方がないので、平祐と英治の三人で海水浴に行くように宥めても、歩は花子が一緒でなければ嫌だと承知しなかった。

「お仕事が終わらないと、困る人がいるんだよ」

「やだやだやだ!」


むくれて、またも書斎に入り込んでしまった。

* * * * * * * * * *

机に向かい花子が仕事をしている横で、歩はノートに絵を描きなぐっていた。

「歩ちゃん、本当に海に行かないの?

お祖父ちゃまとお父ちゃま待ってるわよ」


花子が声をかけても、返事もしなかった。

「 … 本当にごめんね」

ただ黙々と絵を描き続ける歩。

* * * * * * * * * *

仕事に戻った花子は、しばらくして、すぐ横で歩の気配を感じた。

「何してるの?」

振り向いた花子は仰天した。

歩が大切な英英辞典にクレヨンで落書きしているのだ。

「やめて ~ やめなさい!」

思わず声を上げて、歩の手からクレヨンを取り上げた。

「どうしたの?!」

その声を聞きつけて、英治が書斎に飛び込んできた。

「歩が … 」

「ああ ~ こりゃまた豪快にやったな」


花子は歩を問い質した。

「どうしてこんなことするの?

これは、お父ちゃまからもらった大切なご本なのよ」


しかし、歩を唇を真一文字に結んで何も答えない。

「歩、ごめんなさいは?」

「 … お母ちゃま、お仕事しないで。

海に行くって約束したのに!」


反対に花子が約束を破ったことを責めた。

花子は一瞬後ろめたい気持ちに苛まれた。

「 … だからって、やっていいことと悪いことがあるでしょ?

こんな悪いことする子はお尻ペンペンですよ!」


* * * * * * * * * *

「よっ、歩」

ふらりと訪れた吉太郎が顔を覗かせると、途端に歩が顔をほころばせた。

「あっ、吉太郎だ」

そう呼び捨てにして、歩は吉太郎に抱きついた。

「吉太郎伯父さんでしょ」

花子は歩を咎めたが、呼ばれている本人はそれで構わないと言った。

「はな、出来ん約束は最初っからするな」

花子を諌めると、吉太郎は歩を抱き上げた。

「歩、今日は俺と遊ぼうな」

歩はすっかり吉太郎に懐いているのだ。

「歩の大好きな吉太郎さんが来てくれてよかったじゃいか。

これで集中できるだろう、仕事に」

「そうね … 」


花子は一応うなずいてみせたが、歩の度を越した悪戯を叱らぬ英治や吉太郎に対して不満を感じていた。

* * * * * * * * * *

「歩、すっげえ面白いもんもってきたぞ、一緒に作らんけ?」

吉太郎は持参した包みを開いてみせたが、歩には何を作る材料か分からない。

「 … なあに?」

「ほりゃあ、出来てからのお楽しみだ。

すげえびっくりするぞ」


歩は目をまん丸くした後、ニッコリ笑った。

吉太郎は歩にも手伝わせながら、何やら組み立て始めた。

* * * * * * * * * *

しばらくすると、かよから花子がすごく忙しいと聞いて、亜矢子がやって来た。

歩と遊ぶつもりだったのだが、吉太郎との工作に夢中になっていた。

「兄やん、歩と妙にうまが合うらしいの」

「吉太郎さんって見かけによらず子供好きなのね」


そのギャップが亜矢子には新鮮だったようだ。

* * * * * * * * * *

「歩のお母は、歩くれえの頃から三度の飯より本が大好きだっただ」

「ふ~ん」

「歩は仕事なんかしなんで、一緒に遊んでくれるお母の方がよかったけ?」


吉太郎の質問に歩は首を傾げた。

「誰にも言いつけんから、本当のこと言っていいだぞ」

すると、歩は不思議な話をはじめた。

「僕がお母ちゃまを見つけたんだ」

「えっ?」

「神様と雲の上から見てたんだ。

そしたら、お母ちゃまが見えたの」


今度は吉太郎の方が首を傾げてしまった。

「お母ちゃま、英語のご本読んだり、紙にお話を書いたり、忙しそうだったよ」

居間にいる英治や平祐、亜矢子も歩の話に耳を傾けた。

「でも、楽しそうだった。

だから神様に頼んだの … 『僕、あの女の人のところに行きたいです』って」


空想や夢だとしてもよく出来ている話だった。

「だけど、今日は頭に来ちゃったよ」

吉太郎は笑いながら歩の頭を撫でた。

「本当にお母と海に行きたかっただな?」

歩も笑ってうなずいた。

* * * * * * * * * *

「今の歩ちゃんの話、どう思います?」

亜矢子が尋ねると、英治は笑いながら答えた。

「歩は花子に似て、想像の翼が大きいんです」

「私は信じますわ … 素敵なお話ですもの」


英治も同じ気持ちだった。

さすがに亜矢子の前では『神童』だとは言えなかったが、親バカを抜きにしても、歩の発想は四歳になったばかりの子供とは思えないものがあった。

「お昼にしませんか、お弁当持ってきたんです」

* * * * * * * * * *

「う~ん、こりゃ美味い」

「すごいですね、醍醐さん」


書斎にいる花子のところまでそんな声が聞こえてきた。

居間に顔を出すと、食卓の上に所狭しと亜矢子が持参した弁当の重が並んでいて、男性陣が舌鼓を打っていた。

「てっ、これ醍醐さんが作ったの?」

そう言えば、これだけ長いつきあいをしていながら、亜矢子の作った料理を見るのは初めてのことだった。

「ええ、はなさんも召し上がれ」

「わあ、ありがとう ~ いただきます」


寝過ごしたせいで、まともに食事していなかった花子は大喜びだ。

「どれも本当に美味しいです」

「お口に合ってよかったです」


黙々と食べている吉太郎だったが、顔を見れば味に満足していることがよく分かった。

「兄やんも歩の機嫌直してくれてありがとうね」

「いや」


花子に礼を言われても軽くうなずくだけだった。

* * * * * * * * * *

「お母ちゃま、ここから人の声が聞こえるよ」

吉太郎の隣に座って、何やら耳当てをしている歩が花子にそう教えた。

見れば、歩は小さな機械を手にしていて、耳当てから出た線はそれに繋がっていた。

「わあ、すごい ~ これどうしたの?」

「鉱石ラジオを吉太郎さんが作ってくれたんだ」

「ラジオを作ってしまうなんて、吉太郎さんって機械にお強いんですね」

「いえ、ごく簡単なものですから」


亜矢子に褒められても、照れながら軽く受け流す吉郎だった。

しかし、亜矢子の方は今日一日で吉太郎に大して相当、好印象を抱いたようだ。

* * * * * * * * * *

「お母ちゃまも聴いて」

歩は耳当てを外して、花子に差し出した。

… ニュースであります … こちらはJOAK …

「てっ、本当に人の声が聞こえる ~ 一体、何処から話してるのかしら?」

「ずっと遠くだよ」


歩は花子に自慢げに答えた。

「歩、お母に言うことあるずら?」

吉太郎に促された歩は、こくりとうなずくと立ち上がった。

「お母ちゃま、大切なご本にお絵描きしてごめんなさい」

花子に向かって頭を下げて謝った。

「歩ちゃん … 」

花子は目頭が熱くなるのを覚えながらも歩を抱きしめていた。

「お母ちゃまも約束破ってごめんなさい。

今やってる仕事が終わったら、今度こそ絶対に絶対に海に行こうね」

「うん、お母ちゃま!」


歩もうれしそうに花子に抱きついた。

「 … 歩ちゃんは、お母ちゃまのダーリングボーイ」

そんなふたりを一同は暖かい目で見つめていた。

* * * * * * * * * *

「あ~あ~、JOAK東京放送局であります。

次は、村岡歩先生のお歌であります」


達者にアナウンサーの口真似をした後、『かわい子ちゃん』の歌を歌い始めた。

♪ こっちがママのダ~リング、こっちがパパのダ~リング …

思わず噴き出す花子。

< 鉱石ラジオを気に入った歩は、毎日、ラジオごっこをして遊ぶようになりました >

* * * * * * * * * *

数日後の夕方のことだった。

台所で夕食の準備をする花子に英治が尋ねた。

「締切間に合いそう?」

「ええ、今夜頑張れば何とか … 」


何とか目途が立ち、次の日曜日に歩との約束が守れそうだ。

「お母ちゃま … 」

その時、花子を呼んだ歩の声にいつもの元気がなかった。

「どうしたの、歩ちゃん?」

「僕 … お熱があるかも知れないよ」


花子は驚いて歩の額に自分の額をつけた。

「ホントだわ … 随分高いお熱よ」

「風邪ひいたのか?」


英治も歩の額に手を当てた。

真っ赤な顔の歩は崩れるように、花子の腕の中に倒れ込んだ。

「歩、歩」

「歩ちゃん?!」


平祐も駆け寄り、英治に医者を呼びに行くよう指示を与えた。

花子の腕の中、歩は目を閉じてぐったりとしたままだ。

< 可愛いお宝の歩が熱を出してしまいました。

… ごきげんよう、さようなら >

連続テレビ小説 花子とアン Part2 (NHKドラマ・ガイド)

新品価格
¥1,188から
(2014/8/13 01:33時点)



大人の科学シリーズ6 磁界検知式鉱石ラジオ

新品価格
¥14,800から
(2014/8/13 01:34時点)


関連記事
スポンサーサイト

朝ドラ関連のブログ一覧はこちらです。よろしくお願いします!

にほんブログ村 テレビブログ 朝ドラ・昼ドラへ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。