NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年08月14日 (木) | 編集 |
第118回

< 9月1日の朝、歩が疫痢で息を引き取りました >

それは奇しくも3年前に関東大震災が起こった日 … 歩は、郁弥と同じ日に旅立ったのだ。

* * * * * * * * * *

歩の葬儀には、吉平、ふじ、吉太郎、かよ、蓮子、龍一、そして朝市、梶原、亜矢子が参列した。

「本日は歩の葬儀にお集まりくださいまして、ありがとうございました。

歩の死は、余りに突然でした … 今でも信じられません」


誰もが歩の短すぎる一生を憂い、深い悲しみとやるせなさでいっぱいだった。

遺影の中の歩のあどけない微笑みがひときわ涙を誘った。

「歩の居ない時間をどうやって過ごしていったらいいのか、情けない話ですが僕たちにはまだ考えられません。

… 皆さん、どうか花子を支えてやってください」


憔悴しきった花子の傍には蓮子が寄り添っていた。

* * * * * * * * * *

歩のことを人一倍可愛がっていた吉太郎は、歩と一緒に作った鉱石ラジオを手に取って男泣きした。

偶然にもその様子を見てしまった亜矢子は、そっとハンカチを差し出した。

「 … 吉太郎さんは、歩ちゃんの親友でいらっしゃいましたものね」

吉太郎は自分の弱い姿を亜矢子に隠そうともせずにただ泣き続けていた。

* * * * * * * * * *

葬儀を終え、自宅に戻った蓮子に純平が突然訊ねた。

「お母様は僕が死んだら悲しいの?」

戸惑う蓮子に純平はさらに訊ねた。

「 … 歩君、天国に行っちゃったんでしょ?」

純平が歩と遊ぶと言ってきかなかったので浪子が教えたのだ。

「悲しいわよ … 純平が居なくなったら、お母様、とても生きていけない」

純平を抱きしめながら、花子が今どんなに悲しく辛い気持ちなのか改めて実感する蓮子だった。

* * * * * * * * * *

葬儀が終わった後も長い間、歩の祭壇の前に座って、じっと見つめていた花子がふいに立ち上がって書斎に向かった。

仕事机の上は、翻訳途中の原書や原稿がそのままになっている。

本棚には、吉太郎がこしらえてくれた木の船や鉱石ラジオなど、歩がほんの数日前まで遊んでいたお気に入りのおもちゃが並んでいた。

ぼんやり見つめていると、吉平が顔を覗かせた。

「はな、大丈夫け?」

「うん … 」


花子は力なくうなずいた。

その夜、吉平とふじは後ろ髪を引かれながらも甲府へと戻っていった。

* * * * * * * * * *

< 翌日、蓮子は再び花子の元を訪れました >

花子が蓮子から手渡された小さな包みを解くと、中には歌を綴った短冊の束が入っていた。

「 … はなちゃん、こんなことしかできなくてごめんなさい」

「蓮様 … ありがとう」


多くの言葉を語らなくても、花子には蓮子の思いやりが伝わったきた。

* * * * * * * * * *

『あすよりの 淋しき胸を 思ひやる 心に悲し 夜の雨の音』

『母と子が 並びし床の 空しきを 思ひやるなり われも人の親』

『われにさへ けさは冷き 秋の風  子をうしなひし 君がふところ』

どの歌も子を思う母の心情を歌っていて、花子は心を打たれた。

短冊を読み終えた花子はひとしきり目を閉じた。

そして、目を開けると、途中だった翻訳の仕事を再開した。

< 蓮子から贈られた歌の数々が花子を仕事に向かわせました >

* * * * * * * * * *

その夜、歩の祭壇に手を合わせに訪れた吉太郎は英治から花子がすでに仕事を再開したことを知ると、書斎に乗り込んだ。

「はな、もう仕事なんしてるだか?」

「翻訳の締切過ぎちまって、急がんきゃ」


吉太郎の相手もそこそこに、手を休めようともしない花子。

「歩が死んだばっかだに … よく仕事なんて出来るじゃんけ?!」

憤慨した吉太郎が声を荒げると、花子はようやく手を止めた。

「これ持ってくぞ!」

棚にあった鉱石ラジオを手にすると吉太郎は出て行ってしまった。

平然を装うとした花子の顔が歪んだ。

しかし、涙を堪えながらも、再びペンを走らせはじめた。

* * * * * * * * * *

「はなの奴、こんな時に仕事なんか …

母親が仕事しているせいで、歩がどんだけ寂しい思いしてたか、はなはちっとも分かっちゃいん」


怒りが治まらない吉太郎は、かよの店によってぶちまけた。

「兄やん … お姉やん、今ほうしか出来んじゃねえかな?

おらもあの頃ほうだった … 」


かよは店の棚に飾ってある郁弥の腕時計を見つめた。

「身体動かしていんと、苦しくて寂しくて … 生きてるのが怖かった。

ふんだから、昼も夜もがむしゃらに働いてたさ。

お姉やんにとっちゃきっと … ほれが物語作ったり、翻訳することなんだよ」


吉太郎は何も言えなくなってしまった。

かよの言う通りだと思った。

怒りに任せて、花子にひどい言葉を投げかけてしまったことを悔いていた。

* * * * * * * * * *

「徹夜したの?」

翻訳を終えた花子に英治がお茶を運んできた。

「ありがとう … 」

「梶原さんには僕が電話して渡しておくから、君はゆっくり休めよ」


しかし、花子は「まだ眠くならないから」と言って、机に向かったままで新しい原稿用紙を取り出した。

英治は花子を気にかけながらもそっと書斎を出て行った。

花子は黙々とペンを走らせていた。

* * * * * * * * * *

ひと晩じゅう降っていた雨も朝にはすっかり上がった。

眠りについた花子に代わって英治が梶原に連絡を入れ、原稿を手渡した。

「英治君 … これ」

確認をしていた梶原が原稿の中から一枚抜き出すと、英治に差し出した。

「 … 申し訳ないことをしたかも知れないな」

それは、花子が歩宛てに書いた手紙だった。

* * * * * * * * * *

『歩ちゃん、あなたと一緒にこのご本を読みたかったのですよ

でも、もうあなたは天のおうちね

お母ちゃまはバカでしたね

こんなに早く天国に行ってしまうなら、仕事ばかりしていないで、あなたのそばにずっといてやればよかった


* * * * * * * * * *

雨が降って来ました

お母ちゃまの心にも雨が降っています

可愛いお宝の歩ちゃん

お母ちゃまの命は、あなたの命と一緒にこの世から離れてしまったような気がします』


* * * * * * * * * *

悲しい手紙だった。

英治はいまだかつて、これ程悲しい手紙を読んだことがなかった。

頬を幾筋もの涙が伝わっていった。

* * * * * * * * * *

「英治、花子さん何処に行ったんだ?」

平祐に声をかけられて、英治はハッとした。

「昨夜徹夜したのでまだ寝てるはずですが … 」

英治は涙を拭いながら答えたが、平祐は何処にも居ないと言う。

家中くまなく捜したが花子の姿はなかった。

どうしようもない胸騒ぎがして、英治は表に飛び出していった。

< 花子が姿を消してしまいました

… ごきげんよう、さようなら >

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コメント
この記事へのコメント
蓮様のお姑さんは民子ではなく浪子です
2014/08/14(Thu) 23:22 | URL  | 木場朝一 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> 蓮様のお姑さんは民子ではなく浪子です

うっかり間違えてしまいました。

ご指摘いただきありがとうございました。
2014/08/14(Thu) 23:55 | URL  | asadora86 #-[ 編集]
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