NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年08月15日 (金) | 編集 |
第119回

< 翻訳の仕事を完成させた花子がいなくなってしまいました >

胸騒ぎを感じた英治は、かよの店や宮本家に行ったが花子は訪れてはいなかった。

「早まったこと考えないといいけどね … 」

浪子の言葉に不安を募らせた蓮子は英治と共に心当たりのある場所を捜し回ったが、花子は見つからない。

もしかと思って、村岡家に戻ってみたが花子の姿はなかった。

「僕が目を離したりしなければ … 」

* * * * * * * * * *

その時、花子が近所の子供たちに囲まれながら路地を歩いてくるのが見えた。

「はなちゃん」

慌てて駆け寄る蓮子と英治、そして平祐。

「花子さん、心配したよ」

「 … 早くに目が覚めてしまって、散歩に行っただけよ」


子供たちに出会って物語を聞かせてほしいとねだられたので連れて戻って来たと話した。

* * * * * * * * * *

花子は、いつものように子供たちを庭に招き入れると、自分は縁側に腰掛けて、雲の話をはじめた。

「 … それでも雲は勇ましくこう言いました。

『下界の人たちよ、私は自分の体がどうなっても構わない … あなたたちを助けよう。

私は自分の命 … 』


その先を話すことは今の花子にとっては辛いことだった。

『 … 自分の命をあなたたちにあげよう』

黙り込んでしまった花子を見て、子供たちは心配そうに顔を覗きこんだ。

「おばちゃん、どうしたの?」

「ごめんなさい … 続きはまた今度ね」


ただならぬ花子の様子を子供なりに察したのか、皆素直に礼を言って帰りはじめた。

「今日、歩君どうしたんだろうね?」

「居ないね … 」


いつもなら、歩も子供たちと一緒に花子の話を聞いているはずだったからだ。

英治、蓮子、平祐の三人はそんな花子と子供たちのやり取りを居間から痛々しく見つめていた。

「英治、ちょっと … 」

平祐は英治を外へ呼び出した。

* * * * * * * * * *

「花子さんまで失っていいのか?」

工房に入るなり平祐は英治にそう訊ねた。

平祐は、花子の散歩に行っていただけという言葉に疑問を抱いていたのだ。

「郁弥が亡くなった時、私は郁弥の傍に行きたいと願った … 花子さんの気持ちはよく分かる」

「 … 僕にも分かります」


英治は悲痛な顔で答えた。

「だったら、花子さんとちゃんと話をしろ。

お前だって辛いのは分かってる … しかし、花子さんの悲しみを受け止めてやれるのは、お前しかいないんだぞ。

歩が死んだのは、誰のせいでもないんだ」


* * * * * * * * * *

英治は、縁側でぼんやりとしている花子の隣りに腰かけた。

「僕を置いて、ひとりで歩の所に行こうとしたんじゃない?」

英治の質問には答えず、花子は虚ろな目でつぶやくように言った。

「海に連れて行けばよかった … 歩、あんなに海に行きたがっていたのに … 晴れたら行こうねって、約束したのに私が破ってしまって」

自分を責める花子。

「仕事なんかしないで、海に行けばよかった」

ふたりの話を聞いていた蓮子が不意に言った。

「 … 行きましょうよ。

これから海に行きましょう ~ ねえ、行きましょう」


* * * * * * * * * *

花子と英治、そして蓮子は海に向かった。

歩と海水浴に来るはずだった海だ。

人影もない9月の海水浴場、ただ波が寄せては返す砂浜を花子と英治は歩いた。

蓮子は浜に打ち上げられている船に腰かけてふたりを見守っている。


「もうここに来る事もないと思ってたわ。思い出なんて辛いだけだもの」

花子の口から出るのは自分を責める言葉ばかりだった。

「もっとたくさんしてやれた。

仕事なんてしないでもっとそばにいてやればよかった。

もっと私がちゃんと見ていれば、歩ちゃん … あんなに早く天国に行く事もなかったのに … 」

「花子さん、そんな事ないって!」


英治は慰めたが、花子は聞き入れず砂の上に崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ。

「私みたいな母親のところに生まれてこなければ、歩はもっと幸せになれた。

私の子になんか生まれてこなければ良かったのに!」


* * * * * * * * * *

「花子さん、それは違うよ!」

英治は声を張り上げ、花子の言葉を遮った。

そして以前、歩が吉太郎に語っていた話を花子に話して聞かせた。

「歩言ってたんだ。

神様に頼んだって … 」


* * * * * * * * * *

「神様と雲の上から見てたんだ … そしたらお母ちゃまが見えたの。

お母ちゃま英語のご本を読んだり紙にお話を書いたり忙しそうだったよ。

でも楽しそうだった。だから神様に頼んだの。

『僕はあの女の人のところに行きたいです』って … 」

* * * * * * * * * *

「歩がそんな事を?」

花子は驚いている。

「その時は信じられなかったよ。

歩は、君に似て想像の翼を広げる子だから。

でも今は信じる。

歩は本当に君を選んでこの地上にやって来てくれたような気がするんだ。

君は歩が選んだ最高のお母さんじゃないか!」


花子は感動で涙が止まらなかった。

英治はしっかりと花子を抱き締めた。

* * * * * * * * * *

「はなちゃん!」

蓮子に呼ばれ、ふたりが振り向くと … 蓮子は空を指差していた。

見上げると、まるで奇跡のように虹がかかっていた。

「僕わかったよ。

雲はね、雨を降らせて消えちゃったあと虹になるんだよ!」

その時、花子は歩の声が聞こえた気がした。

「お別れにお空の虹になったんだ」

* * * * * * * * * *

「英治さん、私もっと忙しくなってもいい?」

花子の口から、ごく自然にそんな言葉が出てきた。

「これからすてきな物語をもっともっとたくさんの子供達に届けたいの。

歩にしてやれなかった事を日本中の子供達にしてあげたいの」

「もちろん。大賛成だよ。」


英治に反対する理由などなかった。

* * * * * * * * * *

「はなちゃん … 」

歩の話を聞き、虹を目にした花子は明らかに変化があった。

「歩、ありがとう」

あの虹は歩に違いない … 花子はそう信じていた。

* * * * * * * * * *

< 花子は書き始めました。

歩に話してやったお話を思い出しながら >

「夕立のあった場所一帯に美しい美しい虹が雲のための凱旋門のようにアーチを作り … 天にあるだけの輝いた光線が、虹のアーチに色をつけました。

自分の命を消してまでも人間のために尽くした大きな雲の愛の心が、別れの言葉として残した挨拶は … 

その虹だったのです」

< … ごきげんよう、さようなら >

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