NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年08月20日 (水) | 編集 |
第123回

< ラジオ局から出演の依頼を受けた花子は断るつもりで局にやって来ましたが … 

ラジオを好きだった歩のことを思い、引き受けることにしました >

素人の上、極度のあがり症の花子は、マイクの前で緊張してうまく話すことが出来ない。

花子を抜擢した黒沢は、本番までに何とかしなければと、看板アナウンサーの有馬による特訓を花子に課したのだった。

* * * * * * * * * *

花子は、有馬にしごかれて、すっかり自信喪失して帰宅した。

玄関を上がると、居間の方から子供たちの歓声が聞こえてきた。

「どうしたの、皆?」

座卓に座った英治の周りを近所の子供たちか取り囲んで何やら盛り上がっていた。

「見てくれこれ ~ 最新型のラジオです!」

気の早い英治は花子の放送を聴くために、帰り道に早速、ラジオを購入してきていたのだ。

* * * * * * * * * *

< その頃、宮本家はとんだ修羅場となっておりました >

突然訪ねてきた雪乃という女性、浪子は龍一の女ではないかと蓮子に吹きこんだ。

半信半疑ながら取りあえず、雪乃を居間に通した蓮子は緊張の面持ちで対峙していた。

「突然押しかけて申し訳ありません。

吉原から逃げてきて、ここしか行く当てがなくて … 」


雪乃は畳に両手をついた。

「主人は今居りません、お帰りください」

「そんなこと言わずにどうかお助けください … 大好きな宮本蓮子先生にひと目会いたくて」

「え?」


雪乃が言う『先生』とは龍一ではなく蓮子のことのようだ。

「 … 私に?」

すると、雪乃は懐から雑誌の切り抜きを取り出して蓮子に見せた。

それは例の『どんな境遇であれ女性は男性と等しい権利を持つべき』と題された記事だった。

「先生の言葉に勇気づけられ、私は廓から逃げ出してきたのです。

… お願いします、どうか、どうかお助け下さい」


* * * * * * * * * *

「 … 分かりました。

雪乃さん、今日からここで一緒に暮らしましょう」

「本気なの、蓮子さん?

今頃の廓の連中が血眼になって、この人を捜してんのよ」


騒動に巻き込まれることを懸念して浪子は蓮子を止めたが、ちょうど帰って来た龍一は蓮子に賛成した。

「あなたが自由になれるよう、できるだけのことはします」

「主人は弁護士なんです。

社会に虐げられた人たちの味方です」


蓮子が雪乃の手を取ると涙を流して感謝した。

「やっぱり来てよかった … 先生、ありがとうございます、ありがとうございます」

* * * * * * * * * *

< そして、いよいよ花子のラジオ初出演の日がやって来ました >

見送りに出た英治は花子に訊ねた。

「花子さん、緊張してる?」

「練習はしたけれど … やっぱり緊張するわ」


やはり本番となると緊張の度合いは違っていた。

「これ、持っていきなよ」

すると、英治は小さな赤い巾着袋を花子に手渡した。

中には微笑んでいる歩の写真が入っていた。

「ニュースの原稿を読もうとするんじゃなくて、歩に新しいお話をするつもりでやってみたらどうかな?」

「ありがとう … いってきます」


* * * * * * * * * *

有馬にしっかりとしごかれたお蔭で、与えられた原稿に関してはほぼ準備万端の花子だったが、本番前になって黒沢が別のニュースも読んで欲しいと言い出した。

「今朝がた、動物園のライオンが逃げ出した事件がありまして、こちらもお願いできますか?」

「 … そんな、急に原稿渡されても」

「本番までに練習する時間、まだありますから … では、よろしくお願いします」


結局、花子は断り切れなかった。

眉をひそめながら原稿を目を通していた花子だったが … ふと、英治のアドバイスが頭をよぎった。

歩の写真を取り出して見つめているうちに、花子はあることを思い立った。

* * * * * * * * * *

「お願いがあります。

大変失礼ですが、ニュース原稿を書きかえさせていただきました」


花子は赤鉛筆で修正を入れた原稿を黒沢に差し出した。

「この原稿、読ませていただきませんか?」

「何をおっしゃってるのですか?

あなたは語り手としてここにいるのです。

原稿を一字一句正確に読むことが、語り手の仕事です」


黒沢の横に座っていた有馬は強い口調で諌めたが、花子も引き下がらない。

「ですが、元の原稿のままだと、子供たちは途中で飽きてしまうと思うんです。

小さい子供たちの我慢は5分と持ちません。

分かりやすく優しい言葉にした方が、より楽しんで聴いてもらえるのではないでしょうか?」


しかし、ニュース原稿というものは、事前に逓信省の確認を取る必要があるのだと、有馬は突っぱねた。

「無茶なお願いをしていることは分かりますが、もっと子供たちにニュースを楽しんで聴いてもらいたいんです」

花子の修正原稿に目を通し、その思いに共感した黒沢は自らの判断で逓信省の許可を得るために走った。

* * * * * * * * * *

カフェータイムでは、かよが客から譲ってもらった古いラジオを用意して花子の放送を待っていた。

甲府では、甚之介の好意で徳丸商店のラジオの前に、吉平、ふじ、リン、朝市が集まっていた。

「こんな箱っから本当にはなちゃんの声が聞こえるずらかね?」

「はなは東京にいるだにね ~ 」


リンとふじが不思議そうにラジオをなめるように見回している。

「はなの声を乗せた電波をこの箱が受信するです」

朝市がなるべくわかりやすいように説明した。

「はなの声が聞こえりゃ、難しいこんはいいだ」

吉平はラジオの声が一番よく聞こえる場所に陣取っている。

「ほれにしても、ふじちゃんとこの娘はえれえ立派になったもんじゃん。

まさかラジオにまで出るたぁな」


甚之介が感心していると、吉平が当然だと言わんばかりの顔をした。

「ほりゃあ、俺とふじの娘だからじゃ」

「婿殿は何もしちゃあいんら ~ はなちゃんが立派になったのは、はなちゃんが頑張ったからじゃんね」


いつになっても、吉平に厳しいリンだった。

* * * * * * * * * *

村岡家でも、新品のラジオの前に次々と人が集まってきていた。

近所の人や子供たちに交じって、蓮子と純平、富士子親子、亜矢子の姿もあった。

「はなさんがラジオに出演すること、新聞にも出てましたわ」

亜矢子が花子の顔写真が載った新聞の切り抜きを見せた。

「6時20分になったらここからはなちゃんの声が聞こえてくるのよ」

「花子さん今どこにいるのかな?」


蓮子の言葉に富士子は待ち遠しそうにラジオを見つめた。

「ラジオの電波って、凄く遠くまで飛ぶんでしょ?

… 空の上の歩君にも届くね」


歩と仲のよかった純平が言った。

「そうね」

蓮子はうなずき、英治も微笑んでいる。

* * * * * * * * * *

そうしているうちにラジオから軽快な音楽が流れ始めた。

「6時になりました … JOAK東京放送局であります。

只今から『コドモの時間』の放送です」


有馬が落ち着いた声で番組名を読み上げた。

花子もすでにスタジオの中でマイクの前に座っていた … 出番はもうすぐだ。

* * * * * * * * * *

「逓信省の方は本当に大丈夫なんだろうな?」

漆原は自分が責任を取るようなことにならないか、くどいほど黒沢に確認していた。

「新しい原稿、確認済みです」

* * * * * * * * * *

「さて、続きましては、本日よりはじまりますニュース番組である『コドモの新聞』です。

お伝えしますは、児童文学の本を多く書かれております村岡花子先生です」


黒沢が指揮室から花子に合図を送った。

ひと呼吸おいて、花子はマイクに向かった。

「ぜん … 全国のお小さい方々、ごきげんよう、『コドモの新聞』のお時間です」

花子の第一声が、かよのカフェー、村岡家の居間、徳丸商店の座敷、そして全国津々浦々のラジオに届いた瞬間だった。

* * * * * * * * * *

花子は机の上に置いた、歩の写真が入っている小袋に語りかけるかようにニュースを読み始めた。

ラジオの前では皆が、まるで花子の緊張が伝染したかのように、ドキドキしながら花子の読むニュースに耳を傾けた。

「京都の動物園でライオンが逃げ出したお話です。

今朝の8時頃、京都市にある動物園で今年13歳になるライオンが、園長さんの隙を見ていきなり檻の外へ飛び出し、のそのそと面白がって動物園の中を歩き回りました」


花子は分かりやすい言葉に修正した原稿を、まるで物語を読み聞かせするかのような優しい口調で読み続けた。

「このライオンは京都で生まれ、小桜号という名前まで付けてもらっているくらいで … 」

すると、あんなに緊張していた気持ちが次第に落ち着いてくるのが分かった。

「 … 今日の『コドモの新聞』のお時間は、ここまでです。

皆さん、さようなら … 」


* * * * * * * * * *

花子は初めての放送を何とか無事にやり遂げることが出来た。

有馬が出て行ったスタジオで、ほうっと息をつき、安堵の微笑みをみせた後、歩の小袋を手に取った。

そっと握りしめて目を閉じた。

* * * * * * * * * *

「お母ちゃま」

花子はハッとして目を開けた。

何と、テーブルの前にニッコリと笑った歩が立っているではないか?!

「あ~あ~、JOAK東京放送局であります」

歩はお得意のアナウンサーの口真似をしてみせた。

「 … 歩ちゃん。

歩ちゃん、歩ちゃんのお蔭で、お母ちゃま、何とかお話しすることが出来たわ」

「お母ちゃま」


歩は満足そうに笑っている。

「ありがとう、歩ちゃん … 」

いつしか、歩の姿はゆっくりと消えていった。

* * * * * * * * * *

感極まった花子の目から止めどもなく涙があふれてきた。

花子は、ひとりきりのスタジオでさめざめと泣き続けた。

< こうして『コドモの新聞』第1回目の放送は終わりました。

… ごきげんよう、さようなら >

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