NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年08月21日 (木) | 編集 |
第124回

< 花子がラジオのおばさんとしての第一歩を踏み出してから一週間後のことでした >

蓮子がある女性を連れて村岡家を訪れた。

「てっ、もも?!」

その憔悴しきった表情の女性は紛れもなく妹のももだった。

「 … ご無沙汰してます、お姉やん」

あの明るかったももとはまるで別人のように暗い 目をしている。

< 北海道に嫁いで幸せに暮らしていたはずのももに何があったのでしょうか? >

* * * * * * * * * *

「最初、うちにいらした時は、あのももちゃんだなんてちっとも気がつかなくて驚いたわ」

ももが小さい頃に甲府の家で会っただけの蓮子ゆえに仕方がないことだろう。

花子と英治もふたりの結婚式以来の再会だった。

「結婚式の時は、高い旅費を出していただいてありがとうございました」

「そんな、こちらこそ遠い所駆けつけてくださって … ありがとうございました」


ももから丁寧に礼を言われて英治は恐縮してしまった。

「それにしても、突然、蓮様と一緒に来るんだもん、びっくりしたわ」

花子も英治も、再会を喜んでいるのだが、ももの方はまだ一度も笑顔さえ見せずにほとんどうつむいたままだ。

「さあ、いっぱい焼いたから遠慮しないで、好きなだけ食べて」

花子は。ももが好きだったクッキーを勧めた。

「いただきます」

すると、ももは貪るようにクッキーを食べ始めた。

* * * * * * * * * *

「もも、東京に来るなら連絡してくれてもよかったのに …

旦那さんと一緒に来たの?」。


花子に訊ねられて、ももはクッキーを食べる手を止めた。

「 … ももちゃんは、北海道の生活に耐えきれずに逃げてきたそうよ」

代わりに答えた蓮子の話に驚く花子。

すると、ももが重たい口を開いた。

「主人は、去年亡くなって … 」

「お姉やんそんなことちっとも知らなくて … 」

「 … 報せる余裕がなくて」


ももは北海道で偶然、花子のラジオ放送を耳にして … 花子の声を聞いたら、居てもたってもいられなくなって、嫁ぎ先を飛び出してきたらしい。

「どうして蓮様のとこに?」

だとしたら、何故真っ先に自分を頼ってくれなかったのだろうか。

「私が書いた記事が雑誌に出て以来、苦しい境遇に身を置く女性が何人も訪ねていらっしゃるの。

北海道からの船の中で、ももちゃんも噂を聞いたらしくて … 」


ももは蓮子の言葉にうなずいた。

「記事を書いた作家の先生のお宅に行けば、ご飯も食べさせてもらって泊めてもらえるって聞いて … まさか、お姉やんの友だちの蓮子さんとは思わなかった」

* * * * * * * * * *

「とにかく元気でよかった … 会えてよかった」

花子は微笑みかけたが、ももは相変わらずうつむいていた。

「ももさん、よければこの家に泊まって下さい。

仕事関係の方たちや、近所の子供たちも大勢集まってきたり、賑やかな家ですけど … いつまででも、居たいだけ居てください」


英治の言葉にももは驚いていた。

「ええ、是非そうして」

まず英治が許してくれたおかげで花子も心おきなく、ももを誘うことができた。

「よかったわね、ももちゃん」

すると、ももは座布団を外して、畳に両手をついた。

「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします、お願いします」

必死に頭を下げるももの他人行儀ともとれる振舞に花子は絶句した。

* * * * * * * * * *

ラジオ局にでかける道すがら、花子は蓮子を送りに出た。

「蓮様、もものことありがとう」

蓮子に感謝しながらも、ももが自分を頼って来なかったことに疑問を感じている花子だった。

「もも、昔はいっつもニコニコ笑ってたのに …」

何がももを変えてしまったのか … 考えているうちに花子は足を止めていた。

「ももちゃん、余り話したがらないけれど、北海道での暮らしは相当過酷だったようよ。

子供がいなかったこともあって、ご主人が亡くなってからは親族の方たちから余りいい扱いを受けていなかったようで」

「ももが逃げ出すほど辛い思いしてたのに、私ちっとも気づいてやれなくて … 」


花子とて、もものことを忘れていた訳ではない。

事あるごとに手紙を送ってはいたのだが、ももからの返事がないことを忙しいからだろうと思って、深く考えはしなかったのだ。

「もっと早く気づいてやればよかった」

花子は自分を責めた。 

「 … 私、もものために何をしてやれるのかしら?」

* * * * * * * * * *

花子がラジオ局の会議室でニュースの原稿に修正を加えていると、有馬と黒沢を従えて漆原が入ってきた。

「『コドモの新聞』、大変結構だと局長も褒めてましたよ」

「村岡先生の語り口が親しみやすくてよいと、感想の手紙が来ています」


おおむね好評だと、黒沢がテーブルに葉書の束を置いた。

「そうですか、うれしいです ~ でも、まだちっとも慣れなくて、緊張で毎日震えています」

「では、ご自分で原稿に手を加える時間があったら、与えられた原稿を正確に読む練習をなさってください」


有馬だけは花子に耳の痛い忠告をした。

「まあ、結構じゃないですか … 今日もお願いしますね」

当たり障りのない挨拶をして漆原は出て行った。

< 漆原部長は本当はどう思っているのか … いまひとつ腹の中が分からない人です >

「では、スタジオでお待ちしております。

今日もよろしくお願いします」


黒沢も部屋から出て行ったが、何故か有馬はそのまま残っていた。

「子供向けとはいえ、『コドモの新聞』はニュース番組です。

くだけた語り口というのは、私はいかがなものかと思います」


< こちらはあからさまに花子のことを快く思ってませんね >

有馬は有馬なりに、アナウンサーとはこうあるべきという信念を持っているのだ。

* * * * * * * * * *

有馬も退出し、ひとりに戻った花子は机の置いてあった歩の小袋を手に取った。

「お母ちゃま、今日もこぴっとニュース読むわね」


写真を取り出し、歩の笑顔を確認した。

* * * * * * * * * *

花子の番組が始まる時間が近づき、英治が工房での仕事を切り上げて戻って来ると、台所にたたずんでいるももがいた。

「ももさん、どうしたんですか?」

ハッとするもも。

「すみません … お夕飯の支度でもと思ったんですが、台所の使い方が分からなくて」

見たこともないガスコンロの前で戸惑っていたのだ。

「ああ、それは助かります」

英治はももにガスコンロに火を点ける方法を教えた。

「あっ、こんな簡単に火が」

コックを開けて、マッチの火をかざしただけでこうこうと燃え上った炎を見て、ももは目を見張った。

「ガスで火がつく仕組みなんです」

ガスコンロの他、氷を利用した冷蔵庫まで、この家の台所にはあった。

すべてが、花子の家事の負担をなるべく減らして、翻訳や執筆の仕事に専念させようという英治の思いやりだった。

「お姉やんは幸せ者だな … 」

ふと漏らしたももだった。

* * * * * * * * * *

6時20分になり、『コドモの新聞』がはじまった。

「全国のお小さい方々、ごきげんよう ~ これから皆様方の新聞のお時間です」

英治とももは居間のラジオの前に座って花子の声に耳を傾けていた。

「 … 今日の新聞のお時間はここまでです。

またお話ししましょうね ~ それでは、皆さん、さようなら」


番組は終わっても、ももは虚ろな目でぼんやりと座ったままだった。

* * * * * * * * * *

< 翌日、もものことを知らされた吉平たちが甲府からやって来ました >

「はな、電報もらってびっくりしたじゃん」

「ももが北海道から戻って来たって本当け?」


挨拶もそこそこに花子はふたりを家に上げた。

居間の掃除をしている最中だったももは、両親の顔を見て手を止めた。

「もも … 」

「お母 … お母、会いたかったよ」


ふじはももに歩み寄るとひしと抱きしめた。

「もも、もも … 」

ももは、今まで決して見せることがなかった涙を母の腕の中で流し続けた。

< 想像もつかないような苦労を、ももは乗り越えてきたのかも知れません。

… ごきげんよう、さようなら >

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