NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年08月22日 (金) | 編集 |
第125回

< 北海道に嫁いだももは夫に先立たれ、東京へやって来ました。

そして、安東家の家族全員が本当に久しぶりに顔を揃えました >

ももに会うために吉平とふじが甲府から上京し、吉太郎とかよも村岡家を訪れたのだ。

* * * * * * * * * *

その夜の食卓には、忙しい花子に代わってももが作った料理が並んだ。

「もも、北海道はどんなとこだったで?」

「 … お父が言ってた通りのとこ」

「旦那はどんな人でえ?」

「お父が言ってた通りの働き者」


かよや吉太郎が訊ねても、ももは多くを語ろうとはしなかった。

その旦那が去年、病気で亡くなったことを花子の口から聞いた一同は愕然とした。

「ほうだっただか … 」

「もも、苦労しただね」


ふじはももの境遇に涙しながらも、家族全員が無事で揃ったことを喜ぶのだった。

* * * * * * * * * *

「さあ、いただきましょう ~ このご馳走、全部ももが作ってくれただよ」

「ここんちの台所は何でも揃っててびっくりしたら?」


かよに訊ねられ、ももは小さくうなずいた。

「もも、美味えな」

「美味えよ」


和やかな雰囲気でささやかな晩餐がはじまった。

だが、ももは何処か虚ろな様子で塞ぎ込んでいるように見え、花子は心配を募らすのだった。

* * * * * * * * * *

食事の後、かよはももを自分の店に誘い、吉太郎と花子もつきあった。

かよがコーヒーを準備していると、常連の画家、益田旭が店に入ってきた。

「絵描きさん、今日は身内だけの貸切りなんですけど」

しかし、ポケットからなけなしの小銭を出して、酒を注文すると勝手に席についてしまった。

「またヤケ酒ですか?」

* * * * * * * * * *

「どうぞ、かよ姉やん特製のコーヒーじゃん」

誰もがコーヒーをはじめて見た時にするように、ももも訝しげにその真黒な飲み物を眺めた。

「 … いただきます」

カップを湯呑でも持つように手を添えると、恐る恐る口に近づけ、ひと口飲んで顔をしかめた。

* * * * * * * * * *

「花子さん、時折、ももさんに本や手紙送ってましたけど … このところ、返事がなくておかしいと思ってたんです」

ももがカフェータイムでコーヒーの苦さを味わっている頃、村岡家では英治から事情を聞かされたふじと吉平が沈痛な面持ちになっていた。

「ももは、北海道でどんな暮らしをしてたずら … 」

それは、子供の頃から貧しい暮らしの中でも笑顔を絶やさなかったももが逃げ出す程の場所なのだ … ふじの胸は痛んだ。

特に縁談を持ち込んだ吉平は自責の念に苛まれていた。

* * * * * * * * * *

「もも、もう北海道には戻らなんでいいだよ」

花子がももにそう伝えると、かよもうなずいた。

「ほうだよ、逃げ出すほど辛かったとこなんか、戻るこんないさ」

花子はももに一緒に暮らそうと申し出た。

「英治さんは優しい人だから、ももは何も気にしなんでいいだよ。

… おら、もっと、もものこと分かってやらんきゃいけない」

「お姉やんには分からないと思う」


ももははっきりとした口調で花子の言葉を遮った。

「あんなにいい暮らしして、立派な仕事して、旦那さんにも大切にしてもらって … 幸せなお姉やんには、私の気持ちなんて分かりっこない」

ももの言葉は花子にとって思いもよらぬものだった。

「どうしてこんなに違うんだろう?

同じお父とお母から生まれたのに … 」


* * * * * * * * * *

「もも、おらも昔、同じこん考えたことがある」

口を開いたのは吉太郎だった。

「はなは東京の女学校行って、最高の教育受けてるに、何で長男のおらが地べた這いつくばって百姓やってるずらかって」

それは花子にしても常にうしろめたさを感じていたことだった。

「あの頃は、お父を恨んでた。

あの人は、口では『人間は平等だ』とか言ってるけんど、はなだけを特別扱いしただ」


吉太郎の言っていることは紛れもない事実なので、花子は否定する訳にもいかなかった。

兄がこんな風に話を持っていくのにはきっと訳があるのだろうと自分に言い聞かせた花子だった。

「もも、いいから全部ぶちまけちまえ!

腹ん中に溜まってるこん、言っちめえ … 何で逃げてきたのかも、全部話してみろし」


* * * * * * * * * *

ももは始めは迷っているようだったが、少しずつ身の上話を話しはじめた。

「 … 食べる物も着る物もなくて、本当に冬は辛かった。

雪ん中、裸足で仕事したり … それでもまだ、あの人が生きてた頃は頑張れた。

皆で必死に土地耕してれば、そのうち楽な生活が出来るようになるって信じて … 来年こそは、来年こそはって、頑張ってた。」


少女だったももが、彼女なりの『大志』を抱いて、渡った北海道だった。

「けど、うちの人が病気で働けなくなったら、親兄弟皆冷たくなって … 薬買うためにお金借りようとしたけど、『皆、その日生きていくのに精いっぱいで貸す金なんかない』って言われた。

… 最後は葬式も出してやれなかった」


* * * * * * * * * *

「旦那さんが亡くなってからは、どうしてたでえ?」

かよが訊ねた。

「誰も助けてくれなくて、住む家もなくて … 馬小屋で寝てた」

花子は目を見開いた。

花子だけではない、吉太郎もかよも絶句していた。

「街に出た時、ラジオからお姉やんの声が聞こえてきて … その時、思った。

私にはこんなに立派なお姉やんが居るのに、こんな所で何やってるんだろうって」


そう言いながら、ももは顔をゆがめた。

「けど … お姉やんに会ったら、もっと惨めな気持ちになった。

お姉やんが羨ましくて羨ましくて … 何でおらとこんなに違うだって … 」


後は、涙で言葉にならないももの肩を吉太郎が抱いた。

花子は … ももの話を聞いて、かける言葉も見つからずに、目を閉じうなだれるだけだった。

* * * * * * * * * *

「 … 全部、俺のせいだ」

ひと足先に村岡家に戻った花子から、ももの話を聞いてふじはただ涙し、吉平は更に自分を責めた。

「俺がももを北海道なんかに嫁がせなんだら、ほんな思いしなんで済んだに」

吉平とふじは、ももを甲府へ連れて帰ろうとうなずきあっている。

「お父、お母 … 甲府に帰っても、ももは肩身が狭いだけじゃん。

ここで一緒に暮らす。

今の私があるのは、家族みんなが働いてる中、私だけ思いっきし勉強させてもらったからじゃん。

… ももにも感謝してるだ。

ほれを少しでも返したいの」

「僕からもお願いします」


花子に同調して英治は吉平とふじに頭を下げた。

* * * * * * * * * *

吉太郎も帰り、かよは店の片づけをはじめた。

花子に思いを吐き出したももではあったが、決して気持ちが晴れた訳ではなく、ぼんやりと椅子に腰かけたままだ。

さっきまで酔いつぶれていた益田はしきりにスケッチブックに何やら描き込みはじめていた。

「絵描きさん、もう店じまいなんで」

かよが閉店を告げると、益田は絵を描く手を止めてももに話しかけた。

「あの … 今日は一枚も売れなかったんで、この絵買ってもらえませんか?」

今描き終った絵をももに見せて訊ねた。

ももは絵などまともに見もせず、迷惑そうな顔で軽く会釈しただけだ。

「調子よすぎますね」

益田は自嘲気味に笑った。

そして、スケッチブックから絵をはがすと、ももに差し出した。

「いいです、差し上げます」

* * * * * * * * * *

「何の絵?」

ももが受け取った絵を見て首を傾げているので、横からかよが覗き込んだ。

益田の絵は、抽象的過ぎるというか … いくつかの曲線が交差していて、その交わりの中心に人の顔があった。

かよにもさっぱり分からない。

ふたりは不審な目で益田を見た。

すると、益田はサッともものことを指さした。

「て ~ これ、もも?」

ふたりは今一度、絵をまじまじと眺めた。

ももは思わず噴き出して笑いはじめた。

益田は一瞬不満そうな顔をしたが、やがて照れ笑いに変わった。

< ももがようやく昔の笑顔を見せてくれました。

… ごきげんよう、さようなら >

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