NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年08月26日 (火) | 編集 |
第128回

ももをモデルにした旭の絵が完成した。

「この絵が完成したら言おうと思っていたことがあります。

… 僕と結婚してください」

絵の出来は素晴らしく、花子と英治の目からもふたりはお似合いに見えた。

ももはうつむき、苦しそうに返事をした。

「 … できません」

* * * * * * * * * *

「僕はずっと、周りの人たちをびっくりさせるような絵を描いて、有名になりたいと思っていました。

でも、ももさんを描いているうちに分かったんです。

周囲に才能を評価されるよりも、もっと大切なことがあると。

… それは、描く対象をちゃんと愛することです」


旭は切々と語った。

「芸術家気取りは、もう止めにします。

これからは地道な仕事に就いて、一生懸命働きます。

生活の苦労も絶対にかけません … それでも駄目ですか?」


花子と英治にも旭の真剣さが伝わってきた。

すると、ももは申し訳なさそうに答えた。

「 … 違うんです。

こんな素敵な絵描いてくれて、本当にうれしいです」


そう言いながら、旭の絵を悲しげな目で見つめた。

「でも … これは本当の私じゃありません」

* * * * * * * * * *

「ほんの少し前まで、北海道でひどい暮らしをしてました。

2年前に夫を亡くして … いろいろあって東京に来ました」

「知ってます … 」


実は、ももが初めてかよの店に行った時、客として来ていた旭は酔いつぶれながらも、ももが語る身の上話を聞いてしまったのだ。

「僕なんか想像も出来ないような苦労をなさったんですね。

でも、僕はそれを聞いて … どうしようもなく、あなたに惹かれました。

そんなに過酷な生活の中でも、生きようとする強さを持ち続けた … 僕はあなたのそんな強さに惹かれたんです」


旭は声に力を込めて、絵を指さした。

「その気持ちを、僕はこの絵に込めました」

ももは顔を絵を見上げた。

絵に託された旭の思いがひしひしと伝わってくるようだった。

「ももさん、これからは僕にももさんを守らせてください」

花子はももの顔を見た。

「もも … 」

涙を溜めた目でじっと旭を見つめている。

旭のまごころにももの心が揺れているのだ。

旭もまた、ももから視線を外すことなく目を見開いていた。

そして、ももは頬をほころばせると、旭に向かって小さくうなずいた。

* * * * * * * * * *

1933年(昭和8年)・夏。

< それから1年後の夏 … 旭とももは結婚し、村岡家の近所に家を借りました。

あの時、旭が描いたももの絵は展覧会で三等賞になりました。

旭は英治に印刷の技術を教わりながら、青凛社で働いております >

* * * * * * * * * *

< そんなある日のこと、珍しいお客さんが訪ねてきました >

「て ~ 朝市、どうしたでえ?」

連絡も入れず、突然、村岡家にやってきたのは朝市だった。

「 … 今日は相談があって来ただ」

朝市は十数年ぶりに再会したももの幸せな結婚を心から祝福した。

「もうすぐ赤ちゃんも生まれるだって、本当におめでとう」

「ありがとう」


あの教会の図書室での出来事は、ふたりだけに胸にしまいこんだ遠い記憶だ。

* * * * * * * * * *

「それで相談って?」

学校で長いこと指導を続けてきた『綴り方』の生徒たちの作品を、まとめて本にしたい … 青凛社で出来ないかという相談だった。

花子と一緒に話を聞いていた英治に快く引き受けてもらえた朝市は安堵の笑みをみせた。

* * * * * * * * * *

「あ、ほうだ ~ この間、武に誘われて、甲府で演芸会に行ったら、はなの物まねしてる芸人さんが居たさ」

「てっ、私の物まね?」


朝市は『コドモの新聞』での花子の口調や言葉遣いをまねた芸人のことを花子に話した。

「『ごきげんようのおばさん』ってはなはすっかり有名人じゃんね」

花子は喜んでいいのかどうか複雑な顔をしている。

「はなの『ごきげんよう』が皆に広まって、おらもうれしいだよ」

朝市は懐かしむように話し続けた。

「はなが東京の女学校から甲府に帰ってきて、はじめて『ごきげんよう』って言葉を聞いた時ゃ、えれえびっくりしたけんどな ~

今思うと、はながすっかり東京のお嬢様みてえになっちまって、寂しかっただな」


* * * * * * * * * *

「ふんだけんど、はなが女学校でうんとこさ頑張ってるの分かって … おらももう一度勉強してみようって気持ちになれただ。

はなには、感謝してる … おらが教師になれたのは、はなのお蔭じゃん」


今日の朝市は何か変だと花子は思った。

「朝市、急にどうしたでえ?」

「ずっと、お礼が言いたかっただ」


面と向かって感謝されることなんて、今までになかったことだ。

「 … 今日は、もうひとつ報告があって来ただ」

「何?」


朝市は台所に立っていたももにも聞いて欲しいと呼んだ。

* * * * * * * * * *

「おら、今度結婚するだ」

「てっ、結婚?!

ああ、朝市おめでとう ~ 相手はどんな人、甲府の人?」


朝市はうなずき、教員仲間の妹だと言った。

「どんな女の人?」

ももが訊ねた。

「きさくでよく笑う人だ。

本読むのが好きで … たまに怒るとおっかねえけんどな」

「お姉やんみたい」


朝市は笑った。

「はははは … 顔は似てねえけどな」

「りんさん、喜んでたら?」

「結婚するって言ったら、うちのお母、急に泣き出してびっくりしたさ ~ この歳までひとりだからもうあきらめてただとう。

… お母にも随分心配かけちまった」


* * * * * * * * * *

「よかったね ~ 朝市、おめでとう」

ふと気づくと、花子は笑いながら、ボロボロと涙をこぼしているではないか。

「はな … 何で、はなが泣くでえ?」

唖然とする朝市。

「だって、私本当にうれしくって … こんなにちっくい時から知ってる朝市がお嫁さんもらうと思ったら、もう … 」

花子の涙は止まらない。

「おら、はなとももちゃんには、こぴっと報告したかっただ」

「本当におめでとう、朝市」


朝市は花子の泣き顔を見ながら優しく笑った。

結婚をする前に、花子への思いに改めてにけじめをつけておきたかったのだろう。

* * * * * * * * * *

< 9月の半ばのことです >

その日、居間で縫物をしていたももが急に産気づいた。

旭ばかりでなく英治まで仕事が手につかず、工房を閉めて庭でそわそわしていると、ほどなくして元気な産声が聞こえてきた。

「元気な女の子よ!」

縁側に飛び出してきた花子が告げた。

* * * * * * * * * *

「ごきげんよう」

布団に起き上がって、産まれたばかりの娘を抱いたももはそっとささやいた。

< ももと旭の赤ちゃんは、歩と同じ9月13日に誕生したのでした >

花子と英治は不思議な縁に思いをはせ、ももに抱かれたその赤ん坊を見つめた。

< … ごきげんよう、さようなら >

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