NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年09月08日 (月) | 編集 |
第139回

< 太平洋戦争の開戦を機に花子は9年間続けた『ラジオのおばさん』を辞めました。

そして、日本とカナダは敵対する関係になったのです。

昭和16年開戦直後、日本中が勝利を確信し、大きな興奮に包まれておりました >

* * * * * * * * * *

「もうラジオでお母様の声を聴くことは出来ないの?」

花子がうなずくと美里は残念そうな顔をした。

「お友達も皆寂しがるわ … 」

「ごめんなさい」


美里は、花子がラジオの仕事を辞めてしまった理由を訊ねた。

「それはね … 戦争のニュースを子供たちに伝えたくなかったから」

「どうして?」

「国と国は戦争になってしまったけれど、敵方の国には、お母様の大切な先生やお友達がたくさんいるの」


花子は懇切丁寧に説明したが、果たして幼い美里に理解できただろうか …

* * * * * * * * * *

1942年(昭和17年)・冬。

< 年が明けてからも、日本軍の連戦連勝は伝えられ、人々の戦意は高揚していました >

ある日、花子は家の前で割烹着にタスキをかけた女性たちの集団同士のいざこざに出くわした。

「一体どういうつもり?」

「そっちこそどういうつもりさ?」


先を急ぐ花子はそのままやり過ごそうとしたのだが、その片方の一団にかよの姿を見つけてしまった。

「かよ、どうしたの?」

「ああ、お姉やん … ちょっと、今忙しいの」


店はももに任せてきたと言った。

* * * * * * * * * *

< おや … いつか、吉原から蓮子の家に逃げてきた雪乃さんじゃありませんか? >

雪乃は、かよがいる一団のリーダー格のようだった。

「あなたたち退きなさい。

ここは私たちがご出征される方をお見送りする場所です」


相手の先頭にいる女性が雪乃たちに向かって命令口調で言った。

どうやら出征兵士を見送る場所の取り合いで揉めているらしい。

「退くもんですか。

私たちはお見送りするために2時間も前からここで待ってたんです」


雪乃は毅然とはねつけると、用意してきた千人針を見せつけた。

「そっちこそ退きなさいよ」

かよたちの仲間のひとりが負けじと言い返した。

* * * * * * * * * *

< この頃、各地の婦人会は統一されていましたが、山の手の奥様達と水商売の女の人たちは仲がいいとは言えませんでした >

「皆さん、白粉塗ってご商売なさってる方がお似合いでしてよ」

「私たちだって日本の女です … お国のために尽くしたいんです。

命を捧げて戦って下さる兵隊さんを思う気持ちは奥様達には負けませんわ」


雪乃の言葉にかよたちはしっかりとうなずいた。

どちらにもそれなりに言い分があり、お互いに決して譲ろうとはしなかった。

約束がある花子は、仕方なくその場を後にした。

* * * * * * * * * *

花子の行く先は、かよの代わりにももが取り仕切っているカフェータイムだった。

亜矢子にこの店に呼び出されたのだ。

「お姉やん、いいところに来てくれた」

ラジオから流れた日本軍優勢の戦況を耳にした客たちが祝杯を上げ始めて、とても、ももひとりでは対応しきれなかったところだった。

援軍扱いされた花子は、亜矢子を待たせて接客の手伝いをするはめになってしまった。

* * * * * * * * * *

「醍醐さん、お待たせしてごめんなさい」

店がようやく落ち着き、花子は亜矢子の元へと腰を据えることができた。

「ううん、商売繁盛で何よりね … 今日は、かよさんは?」

「ああ、婦人会で忙しいみたいなの」

「すごく熱心にやってるんです。

… こんな自分でも、お国の役に立ててうれしいって言ってました」


ももの話を聞いて、亜矢子はかよのことを褒めていたが、花子は曖昧に相槌を打つことしかできなかった。

* * * * * * * * * *

「醍醐さん、今日は何か大事な話があるって?」

「ええ、はなさん … 」


亜矢子は改まって花子の方に向き直った。

「私、シンガポールに行くことにしたわ」

「ええっ?!」

「長谷部先生にペン部隊のことお願いしていたけど、なかなかお返事をいただけなくて …

もう待ちきれなくて、貿易会社をしている父のツテで出発することにしたの」


いつもながら、亜矢子の行動力には驚かされる花子だった。

「大丈夫なの?

ひとりで南方に行くなんて … 」

「実は昨夜、吉太郎さんにもご報告をしたの」


* * * * * * * * * *

「シンガポール?!

フィリピンより情勢は安定していますが、危険です … 考え直してください」

「吉太郎さんは軍人として懸命にお働きです … この戦時下、私も無為に過ごしてはいられません。

それに、戦地の様子を見たら、銃後の人々に何か役立つ記事を書けるかも知れません」

吉太郎は必死に止めたが、亜矢子の決意は変わらなかった。

「あなたの決意は固いんですね … 」

「はい」

「 … では、くれぐれもお気をつけて。

無事に帰ってきてください」

あきらめて、そう言って亜矢子を送り出したのだった。

* * * * * * * * * *

「 … いつお立ちになるの?」

「今夜の汽車で神戸へ向かって、それから船で」


あまりにも急な話だった。

念願がかなった亜矢子は満足げに笑っているが、花子は不安いっぱいで彼女の顔を見つめた

* * * * * * * * * *

< そして、ここにもひとり、旅立とうとしている者がおりました >

旅支度を整えた龍一は、去年他界した浪子の遺影に手を合わせていた。

その後、純平の部屋の襖を静かに開けて、眠っている息子に向かってささやいた。

「純平、お母様と富士子を頼む」

* * * * * * * * * *

居間を覗くと、蓮子が縫物をしていた。

「君が靴下を繕ってくれるとはね … 」

「亡くなったお義母様に針仕事もちゃんと教えていただきました」


厳しかったが、蓮子にとって浪子はいい姑であった。

浪子にしつけられたお蔭で、一家の主婦として暮らしていく術を身につけたのだ。

「さあ、これも持っていってください」

蓮子は繕い終えた靴下を龍一に手渡した。

「ありがとう … じゃあ、そろそろ行くよ」

「遠くに行かれるんですね?

… お帰りは?」

「今度は長くなるかもしれない。

半年か、一年 … 」


龍一自身にも確かなことは分からないのだ。

「とにかくこの戦争を、一日も早く終わらせなければ … 」

悲痛な顔の蓮子は無言で一点を見つめていた。

* * * * * * * * * *

「待って、あなた」

玄関で靴を履き終えた龍一は蓮子に呼び止められて振り返った。

「 … 転ばないように気をつけて」

その言葉に強張っていた龍一の頬が緩み、微笑みに変わった。

ふたりが出会った頃、何故かよく転んだことを思い出したのだ。

「ああ」

心細さに押しつぶされそうな気持ちを必死に隠しながら、蓮子は夜道に消えていく龍一の背中を見送った。

* * * * * * * * * *

青凛社はめっきり仕事が減り、工房の印刷機も止まったままになっていた。

「さっさと日本が勝ってくれればいいですね。

そうすれば、また元通り本が作れるのに … 」


旭は知人からの紹介で軍需工場に働きに出ることを決めた。

* * * * * * * * * *

「そう、旭さん、軍需工場に … 」

花子に旭のことを伝えながら、英治は顔を曇らせた。

「うん、これだけ仕事の注文がないと、僕も考えないとな」

「大丈夫よ、私も頑張って働くから」


そう言って英治を慰めた花子自身も翻訳の仕事が全くなかった。

「でも大丈夫、なんとかなるわ」

花子の前向きな思考に英治は思わず笑顔になった。

「君はいつも明るくていいな」

「気持ちぐらい明るくしなくちゃ」


美里が点けたラジオから、有馬が読む『コドモの新聞』が聞こえてきた。

「小国民の皆さん、こんばんわ」

美里と並んで座って、ももの次女の直子も一緒にラジオに耳を傾けていた。

* * * * * * * * * *

「帝国陸海軍は東亜の各地で連戦連勝を続けています … 」

「今日も戦争のニュースばっかりね」


美里はラジオを消すと英治にレコードをかけるようせがんできた。

「よし、じゃあ聴こうか」

英治が蓄音機のレコードに針を落としたその時だった。

玄関の方からガラスが割れる音が聞こえた。

「非国民!」

それは、子供の声だった。

玄関へ行くと、投げ込まれた石と割れたガラスが散乱していた。

英治は慌てて外へ飛び出した。

「待ちなさい!」

しかし、犯人たちは逃げながら、もう一度「非国民」と叫ぶと路地を走って曲がり角へと消えた。

* * * * * * * * * *

「お母様、怖い!」

花子は怯えている美里と直子を庇うように抱きしめていた。

「大丈夫よ、大丈夫だからね」

泣きじゃくる娘たちを必死に宥める花子だった。

< 村岡家に石を投げたのは、まだ幼さの残る少年たちでした。

… ごきげんよう、さようなら >

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