NHK朝ドラ『花子とアン』『ごちそうさん』『あまちゃん』…ストーリーを勝手に解釈&裏読み … ほぼネタバレ…
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2014年09月09日 (火) | 編集 |
第140回

太平洋戦争の開戦後、日本軍の連戦連勝が伝えられ、人々の戦意は高揚していた。

亜矢子は戦地の様子を視察すべく、シンガポールへと出発し、和平活動を模索する龍一は、蓮子にしばしの別れを告げ旅立って行った。

村岡家では、石が投げ込まれ、玄関の戸のガラスが割られるという事件が起きた。

< それぞれが戦争の波に飲み込まれていました >

* * * * * * * * * *

後日、花子はカフェーで、かよに事件のあらましを話した。

「それで、石を投げた犯人を見たの?」

「それが美里と同じ歳ぐらいの男の子だったの、『非国民』って叫んで … 」


そのことで少なからずショックを受けている花子だった。

「きっと軍国少年だね」

店を手伝っているももが言った。

「石を投げられたのは、お姉やんたちにも責任があると思う」

かよの口から出たのは、花子にとって意外な言葉だった。

「え?」

かよは眉をひそめた。

「お姉やん、本当に分かってる?

お姉やんたちがどう見られてるか」

「どうって … 」


花子は困惑していた。

「もも、あの話、お姉やんにちゃんと話した方がいいよ」

かよに促されて、ももは遠慮がちに話しはじめた。

* * * * * * * * * *

「 … お姉やん、美里ちゃんに『ラジオのおばさん』を辞めたのは、戦争のニュースを読みたくないからだって言ったそうね?」

「ええ」

「旭さんも近所の人に訊かれたんだって。

お姉やんはどうして、日本軍の勝利のニュースを読みたくないのか … 日本が負ければいいと思っているのかって」


ももの話を受けて、かよが厳しい顔で花子に言った。

「お姉やんが英語の仕事をしてることは、大勢の人が知ってるし、お姉やんの家に外国人が出入りしていたことも近所の人たちは皆知ってるんだよ。

敵国の言葉が分かって、敵国に知り合いがいるだなんて … 近所の人たちは皆よく思ってないんじゃないかな?」


花子にとって思いもよらぬことだった。

「お姉やんの家には英語の本や敵国のレコードもあるでしょ?

こんな時だし、本当に気をつけないと、もっとひどい目に遭うかも知れないよ」


かよが苦言を呈したのは花子たちの身の安全を思ってのことだった。

しかし、何故か素直にうなずけない花子だった。

* * * * * * * * * *

「いらっしゃいませ」

その時、店に入ってきた客は数名の軍人だった。

「やあ、かよちゃん」

「先日はどうも」


常連らしくにこやかに挨拶した軍人たちをかよは席に案内した。

* * * * * * * * * *

複雑な思いで店を後にした花子の後をかよが追ってきた。

「お姉やん、これで美里ちゃんに甘いものでも作ってあげて」

小さな紙袋を花子に手渡した。

中身を確認した花子は驚いた。

今では手に入りにくくなっている砂糖が入っていたのだ。

「お砂糖なんてどうしたの?」

「うちの店は軍人さんのご用が多いから、いろいろ都合してもらってるの。

甘いもの食べれば、お姉やんも元気になるよ」


まさか受け取ることが出来ないとも言えず、花子は笑顔を作って礼をした。

* * * * * * * * * *

花子が留守の村岡家を訪ねてきたのは吉太郎だった。

割れたガラスの代わりに貼られた新聞紙を見て、吉太郎も石が投げ込まれたことを知った。

「ご心配おかけしてすみません」

「もし、また何かされるようなことがあったら、すぐに報せてください」


英治が花子は直に戻ることを伝えたが、吉太郎は英治に話があって来たと言った。

「失礼ですが、青凛社の方は如何ですか?」

「 … 正直にお話しすると、かなり厳しい状況です」


英治は雑誌も休刊せざるを得なくなり、印刷の受注もなく、近いうちに会社を閉めることになるかもしれない状況を話した。

「差し出がましいようですが、軍関係の印刷の仕事をなさったら如何でしょうか?」

「軍の仕事 … ですか?」


軍の仕事だったら、優先的に紙とインクが配給されるし、自分が便宜をはかれることを仄めかした。

「あの、それは、花子がお願いしたんでしょうか?」

「いいえ、はなは何も … 私の考えです」


吉太郎は苦笑いした。

* * * * * * * * * *

花子が家に戻ると、英治はひとり、工房でぼんやりと本を手に取って眺めていた。

青凛社の原点ともいえる『王子と乞食』の単行本だった。

「英治さん」

声を掛けると、驚いたように振り返った。

「ああ、おかえり花子さん」

「今日ね、かよの店でお砂糖をもらってきたの」


花子はわざと明るい声で英治に話した。

「美里が学校から帰って来たら、久しぶりにお菓子を焼くわね」

「ああ」


笑顔でうなずいた英治に花子は、ついでのように、かよに叱られてしまった話も付け加えた。

本当は割と傷ついていたのだが、英治に悟られまいと、明るく振舞ったのだ。

ところが、花子の方が英治の様子が何処かおかしいことに気づいた。

「英治さん、何かあったの?」

「 … さっき、吉太郎さんがいらして、青凛社で軍の印刷の仕事をしないかって、言ってくれたんだ」

「引き受けたの?」


花子が訊くと、英治はため息をついて首を振った。

「断ってしまった … 」

英治は花子に向き直った。

「青凛社を閉めて、僕も軍需工場に働きに出ようかと思う」

「え?!」

「軍の仕事を受ければ、細々とでも青凛社を続けて行けたかもしれないのに … ごめん、花子さん」


後悔しているというより、花子に対して申し訳ない気持ちがいっぱいの英治だった。

しかし、花子は微笑みながらかぶりを振った。

「断ってくれてよかった」

それは偽らざる本心だった。

「青凛社は女性と子供たちのために作ったんですもの」

「本当にいいんだね?」


英治はホッとしながら訊きかえした。

うなずいた後、花子はなんだか無性にうれしくなってきた。

英治のお蔭で滅入っていた気持ちが一気に晴れていくのが分かった。

* * * * * * * * * *

「ねえ、英治さん … 踊ってくださらない?」

そう言って、英治の前に手を差し出した。

「ええ ~ 踊るって?」

英治は印刷機が置かれて、踊るスペースなどない工房を見渡した。

「レコードはかけられないけれど、ほら … 」

花子は瞼を閉じた。

「こうすれば、いくらでも音楽が聞こえてくるわ」

想像の翼を広げてみせたのだ。

英治も微笑みながら花子の手を取った。

ふたりはお互いの体を近づけ、狭い工房の中でゆっくりと踊りはじめた。

< あらゆるものを禁止されたとしても、想像の翼までは誰も奪うことは出来ませんものね … >

* * * * * * * * * *

1943年(昭和18年)・秋。

< 戦況は坂を転げ落ちるように悪化して行きました >

花子と美里は、家の前に出て、戦死者の遺骨を抱えた遺族が通り過ぎるのを弔意を込めて見送った。

* * * * * * * * * *

一方、蓮子はふたりの子供と共に龍一の帰りを待つ日々を送っていた。

< 家を出た龍一は、短い手紙を寄こすだけで、一度も帰って来ませんでした >

その晩、夕食時に点けていたラジオが、政府が理工理系以外の学生の徴兵猶予の停止を決定したことを伝えた。

「そんな … 」

絶句する蓮子とは対照的に純平は嬉々として立ち上がった。

「お母様、ようやく僕もお国のために戦えるんです。

お母様たちを守るために戦えるんです!」


< 昭和18年12月、大勢の大学生が本を捨て、学徒出陣して行きました >

「安心してください。

必ず命を賭けて、日本を守りますから … 」


純平が出征する日もそう遠からずやってくるのだろう。

* * * * * * * * * *

1944年(昭和19年)・7月。

< その翌年、マリワナ沖海戦で日本軍は大敗。

サイパン島も陥落し、いよいよ本土決戦が叫ばれるようになりました。

食糧をはじめ、あらゆるものが日を追うごとになくなっていました >

軍需工場に出かける英治と学校へ行く美里のために花子が用意する弁当も、おかずが梅干しひとつだけの日の丸弁当が精一杯だった。

それでもふたりは「食べられるだけありがたい」と笑顔で出かけて行った。

* * * * * * * * * *

ふたりを見送っていると、近所の主婦が回覧板を届けにやって来た。

「今日は10時から防空演習ですよ」

「はい」

「夜は灯火管制の見廻りもありますから、光が漏れないようにね」


翻訳の仕事からも久しく離れ、町内会の演習等にも真面目に参加して行くうちに「非国民」呼ばわりされることもなくなっていた。

昼、花子が縁側で干し野菜を作るために、輪切りにした芋などをひもに通していると、頭上を爆音を立てながら飛行機が通り過ぎていった。

花子の脳裏にかつてブラックバーンが話した言葉が思い浮かんだ。

「これからの飛行機の進歩は世界を平和に導くか、戦争をもっと悲惨にするかどちらかです。

我々人類は飛行機をどう使おうとしているのか … 平和か、戦争か」

花子は遠ざかっていく飛行機の影を目で追いながらつぶやいた。

「平和か、戦争か … 」

* * * * * * * * * *

花子が灯火管制に触れないように居間の電燈に黒い布を被せようとしていた時のことだった。

「ごめんください … 醍醐です」

シンガポールに視察に出かけていた亜矢子の声がした。

花子は慌てて、玄関で亜矢子を出迎えた。

「醍醐さん、帰っていらしたのね」

亜矢子がシンガポールから無事に戻ったことを喜んだのも束の間だった。

「醍醐さん?!」

玄関先で佇む亜矢子は青ざめた顔で、花子を見るなり、その目をうるませた。

「はなさん … 」

「醍醐さん、どうしたの?」


< 南方から帰って来た醍醐に一体何があったのでしょうか?

… ごきげんよう、さようなら >

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